ガーってやればいいんだよ

松岡英明 Visions of boys  (布袋寅泰BOOWY時代の参加作品 )

松岡英明

「Visions of boys」とは

「Visions of boys」とは、松岡英明の1stデビューアルバムで、布袋さんがほぼ全曲ギターを担当。ホッピー神山さんと半数ずつサウンドプロデュースも担当しているアルバムです。

前回の記事、山下久美子さんのアルバム「1986」のちょうど一ヶ月後、BOOWYのビートエモーションの2週間後に発売されています。

  • 山下久美子「1986」(1986年10月21日)
  • 小松 康伸「First Blood」(1986年10月22日)
  • ボウイ「BEAT EMOTION」(1986年11月8日)
  • 松岡英明「Visions of boys」(1986年11月21日)
  • この時期、布袋さんの参加した作品が数週間おきにリリースされており、多忙極まりない「フランジャー10個状態」の布袋さんがここでも冴えまくるギターを弾いています。


    松岡英明について

    松岡英明さんは、私が毎週欠かさず見ていたNHKの「ジャストポップアップ」という番組の司会をされていたので非常に馴染みがあります。

    このジャストポップアップという番組は、イカ天すら放送されない、とても田舎で音楽に目覚めていた私にとっては、救世主のような番組でした。
    しかし、残念ながら松岡英明さんの曲はあまり知りませんでした。
    当時バンド物ばかり聴いていたので、ソロのアーティストのアルバムを手に取ることはあまりなく、しばらく経って布袋さんがプロデュースしていたアルバムがあったと聴いて購入に至ります。

    松岡英明さんは高校在学中にデビューということも類まれな才能を感じますが、デビューアルバムで布袋、ホッピーコンビのプロデュース、バンドブームまっただ中NHKの高視聴率が期待される音楽番組の司会に抜擢されるなど、どれだけ才能を買われ力を入れられていたかがわかります。

    ◇松岡英明 インタビュー

    ーーー生まれて初めて自分で買ったレコードは?
    久保田早紀「夢がたり」(S54年、12歳の時)
    ーーー音楽に目覚めたこの一曲といえば?
    デュラン・デュラン「プラネット・アース」
    ーーー自分に影響を与えたと思われる人物を3人挙げてください。
    ニック・ローズ、ジョン・テイラー、サイモン・ル・ボン

    ■松岡英明フェバリットアルバムベスト10

    あなたのフェバリットアルバムベスト10を挙げてください、またそれについての寸評もお願いします
    ※以下それぞれAmazonの商品ページへリンクされています。
    1.ロキシー・ミュージック「アバロン」(’84年発表)

    2.イネクセス「スイング」(’85年発表)

    3.デュラン・デュラン「セブン・アンド・ザ・ラグド・タイガー」

    4.マイケル・ジャクソン「スリラー」(’84年発表)

    5.キムワイルド「セレクト」

    6.グラスバレー「スタイル」(’88年発表)

    7.マドンナ「バーニング・アップ」(’85年発表)

    8.ABC「レキシコン・オブ・ラブ」(’78年発表)

    9.ジャパン「ブリキの太鼓」

    10.ジョージ・マイケル「FAITH」

    僕が好きになるアルバムはアルバムらしいアルバム。つまり全体をとおしてのコンセプトや流れがとても気持ちよく仕上がっているものだと思う。例えば僕の好きなアーティストのベスト曲を集めてもそれは僕にとって必ずしもベストアルバムじゃない。
    〜松岡英明 1989年「CDデータ」角川書店 Oh!マイフェバリットALBUM BEST10【ミュージシャン編】〜

    布袋、ホッピー神山コンビでプロデュース

    「Visions of boys」

    ・1986年11月21日

    1.「Please Burn Up, Love Passion」
    2.「あたらしいシンパシー」
    3.「青に消えたSilent Night」
    4.「羊飼いたちのサイエンス」
    5.「Angel, go to sleep」
    6.「Dance with abandon」
    7.「Virtue & Vice」
    8.「歳月 きみを待つ」
    9.「夜空は星の宝箱」
    10.「Absence」
    11.「Visions of Boys」

    • arranged by 布袋寅泰・ホッピー神山
    • guitars:布袋寅泰、下山淳
    • bass:有賀啓雄、岡野ハジメ、荻原基文
    • drums:矢壁アツノブ、山木秀夫
    • keyboards:ホッピー神山
    • percussions:帆足哲昭
    • alto sax:矢口博康
    • chorus:Bone Shenker、山下智子
    • computer programming:鈴木ヒロユキ、松武秀樹

    1. Please Burn Up, Love Passion

    作詩:松岡英明 曲:松岡英明・夏目美比克 編:布袋寅泰・ホッピー神山
    ピッキングハーモニクスを多用したリズミックなバッキングやサビのグラムっぽいゴージャスなホーンアレンジに布袋節を感じます。

    そしてアルバムNO.1にアグレッシブなWAITING FOR YOU的アプローチのギターソロが聴けます。

    2. あたらしいシンパシー

    作詩:松尾由起夫 曲:Bone Shenker 編:布袋寅泰
    一曲目が終わり、2曲目が始まり解き放たれるようなイントロの開放感がカッコイイです、 LOVE CHARADE風な16分シーケンスがミドルテンポの曲にダンサブルなビートを刻む。
    シーケンスに合わせ布袋さんのカッティングが出てくるのですが、布袋さんのブラッシング音や歪んだ16分カッティングに快感を感じる私にはたまらない曲です。N.Cのブラッシングなのになんでこんなにカッコイイんだろう。

    3. 青に消えたSilent Night

    作詩:松尾由起夫 曲:Bone Shenker 編:布袋寅泰
    硬い音色のクリーンなギターリフが耳を惹きつけるヨーロピアンマイナーチューン。
    上記の松岡英明さんのフェイバリットアルバムでも1位に挙げられているロキシー・ミュージック「アバロン」のイメージ、PINKの1stもアバロンっぽいですが、この曲は内省的なDANCE AWAYという印象。

    4. 羊飼いたちのサイエンス

    作詩:松尾由起夫 曲:Bone Shenker 編:布袋寅泰
    牧歌的イントロ、神々しいタム、アコースティクギターのストロークが加わるところで10ccのような広がり、架空の映画のサントラのよう、映像が喚起されます。この頃布袋さんのアレンジでよく出てくるN.Cっぽいシーケンスとタムだけになるエンディングは映画を見終えたエンディングロールが目に浮かぶ。

    5. Angel, go to sleep

    作詩:川村真澄 曲・編:布袋寅泰

    山下久美子さんの「1986」に入っていそうなドリーミーで非常に80年代を感じる曲。
    私フカジが80年代を感じる音に「6th」と「add9」があります。
    ざっくり考えると、「6th」は筒美京平さん「add9」はタッチという、とても個人的な印象になるのですが。
    さらに具体的に挙げるとBOOWYで「6th」はJUST A HERO(曲)「add9」はBELIEVE、他にもあるのですがぱっと浮かんだ曲。
    BOOWY以外では、「6th」小泉今日子さん夜明けのmew、「add9」はタッチの曲ですが音源がなく確かめようがない、すみません、書いてる本人しか理解できなくなってきました。
    ギターソロはWelcome to the Twilightを彷彿させ、JUST A HERO(アルバム)が終わっちゃうような、このアルバムもここで終わるような錯覚を起こします。

    6. Dance with abandon

    作詩:松岡英明・川村真澄 曲・編:布袋寅泰

    ミュージック・スクエア布袋特集でも選曲された布袋さんお気に入りの曲。
    84年頃のライブでのみ演奏されていた「Do You Wanna Dance」が下敷きとされている曲ですが、メロディが変わりリズムアレンジが変わりベースが変わり、演奏者がかわっているので、最終的に別物に。
    布袋さんのシンプルだがファンクなカッティングとアーミングが気持良い、とてもPINKを感じるのは岡野ハジメさんと矢壁アツノブさんかな、定かではないですが。初めてアルバムを聴いた時に一番印象に残った曲。

    7. Virtue & Vice

    作詩・曲:松岡英明編:ホッピー神山
    この曲からホッピー神山さんのプロデュースになります。ファンクな硬質カッティング、サビのラウドなGUITARHYTHM1のような音のカッティングがカッコイイ。

    8. 歳月 きみを待つ

    作詩:松尾由起夫 曲:村松邦男 編:ホッピー神山
    エイトビートのPOPナンバー。山下久美子さんの「笑ってよフラッパー」の村松邦男さんの曲です。
    アレンジは、「もし初期XTCのアンディ・パートリッジとバリー・アンドリュースが仲が良かったら」みたいな奇跡のようなことが実現されており、小説「グリンプス」のような妄想が楽しめます。初期XTC風のキーボードとギターがひねくれずにお互いを尊重し絡み合っておりニューウェーブPOPの名曲ではないでしょうか。

    9. 夜空は星の宝箱

    作詩:松岡英明 曲:根岸孝旨 編:ホッピー神山
    この曲のギターは下山淳さんのようです。

    10. Absence

    詞:川村真澄 曲:原田真二 編:ホッピー神山
    なんだかTMネットワークで布袋さんがギターを弾いているような錯覚に陥ります。
    でも作曲は原田真二さんなんです。
    ピアノとサックスのユニゾンソロのバックで主張している布袋さんのギターが聴きどころです。

    11. Visions of Boys

    作詩・曲:松岡英明 編:ホッピー神山
    作詞作曲を自身で行いホッピー神山さんプロデュースで、ギターが布袋さんという豪華なデビューシングル。
    フリーキーなサックスにダンサブルなアレンジは吉川晃司さんの「MODERN TIME」と同じく、私が子供の頃、田舎で想像した80年代バブルの東京のイメージが浮かぶ。
    街なかで流れてきても「布袋さんのギターだ」とわかるようなアクの強さ、この曲のフレーズはピッキングハーモニクスが他の曲より多めな(笑)気がします。

    ボーカルの好みはあると思いますが、この時期のウネリまくる布袋さんの何かが炸裂するギターが大いに堪能できるアルバムです。
    最近再評価の流れから再発もされたようで、若さ溢れノリに乗っている時期の布袋さんのギターが聴ける古いアルバムの中でも比較的手に入りやすい一枚です。

    最後までお読みくださいましてありがとうございます。


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