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PINKのベース、岡野ハジメのバイブラ1号(VIBRA イカベース)を検証

岡野ハジメ ベース0
(画像:「MY DEAR BASS」,『ベースマガジン』1990年12月号, p.72,リットーミュージック社)

ベーシスト岡野ハジメの不思議なベース

PINKとは天才集団と呼ばれたバンドで85年1stアルバムの「PINK」で2曲布袋さんがゲスト参加してギターを弾いています。

※1stアルバムの「PINK」についてはこちら

PINK 1st とホッピー神山について(布袋寅泰BOOWY時代の参加作品) | ガーってやればいいんだよ Rocks in my head

1st「PINK」にサザンオールスターズの桑田さんがとても気に入っていたという「4. ZEAN ZEAN」という曲がありYouTubeに動画があり、PINKのことを説明する際いくら言葉を並べるよりこのライブ映像をみてもらったほうが凄さを理解するのが早いと思います。

バンド自体の凄さもあるのですが、リアルタイムでPINKをほとんど知らない私がこの動画をみて最初に目をひかれたのが、ベーシストの岡野ハジメさんが弾いているベースです。

私はギターですが、アレンジや打ち込みなども経験していたのでベースの知識も多少あります、が、しかしあんなベースは見たことない(笑)

今回は岡野ハジメさんのことについて、というか「イカベース」について調べました。

プロデューサーとしても知られる岡野ハジメ

PINK後も勢力的に活動しプロデューサーとして日本の音楽シーンに大きく貢献しています。
プロデュースしたアーティストは、L’Arc〜en〜Ciel、エレカシほか多数。

ベーシストやプロデューサーとして知られる岡野ハジメさんは「自作ベース」で有名とのこと。
あの目を引くベースは自作だったんですね。

VIBRA 1号(バイブラ通称イカベース)について

一番最初に買ったベースがフェンダー73年ぐらいのプレベですごくよかったんですよ
〜中略〜
2週間後ぐらい経ったころ、ピックガードに色のついたプレートを貼り付けたり皮を貼って自分で絵を書いたり
〜中略〜
たまたまグレコの「GO-B」のボディーが安く売っていたのを見つけて
3ヶ月ほどで完成させたのが初代イカ・ベース
当時のバンドのメンバーには極秘で制作。完成して持って行ったら「ウケた!

岡野ハジメ(2003)「プロデューサー☓ベーシストという存在」,『ベースマガジン』2003年9月号, p.14~15,リットーミュージック社.

ベースマガジン1990年の12月号に詳細が掲載されていましたのでまとめました。

  • 母体:グレコ 「GO-B−2」という通しネックのベースのボディー
  • 当初はすべて透明のアクリルに使用としたが強度の問題から却下

  • ネック:先端が切り落とされている
  • ナット:内側にブラスの薄い板が入っているよく見ると薄いアルミの板を下に挟み込んでいる
  • 指板:ローズで塗装が吸い込むので大変だったが、プラモデルをやっていた下地が役に立った
  • ボディ:メカが透けているアクリルの部分はプラモデルのパーツでダミーのサーキット
  • タミヤの35分の1「パンサー(ドイツの戦車)」「チーフテン(イギリスの戦車)」を分解してコラージュ
    あと、それとジープのパーツをいくつか

    その手の人が見れば「あ、ラジエーターがついてるな」とか「サスペンションがついてるな」とかわかるはずとのこと(笑)
    本当のサーキットはシースルーのアクリル板からほとんど見えないボリュームとトーンしかないシンプルなパッシブ回路

    両側の厚いアルミ板は東急ハンズで買って曲げてもらった、2本とも同じ角度で曲げるのは非常に大変な作業だったらしい
    おそらく万力で固め、ハンマーで叩きまくったのだろうが、それ以来東急ハンズは、曲げの加工を受け付けなくなってしまった、もう一回曲げてもらおうと思って行ったらだめだったそうだ、あれ以来東急ハンズは保守的な方向に行ってしまった、と彼は嘆いている

  • ピックアップ:
  • 最初は「GO-B」純正
    ⇒グレコ・サンダーバードについていたHB 出力が強すぎてエフェクターのマッチングに問題あり
    ⇒ヤマハのピックアップ(BB−2000用※当時7個所有)に落ち着く
    ※フェンダーやディマジオに交換したこともあったとのこと

  • フィンガーレスト:岡野ハジメさんが子供のころにキリンとかロケットを作って遊んでいた木片ブロック
  • ネック:グレコのネックが強度があって好き
  • ブリッジ:「GO-B」純正 を改造 。元々はトレモロアームがついていた、しかしアームだけ取り外し固定したら音が変わったためフロート状態。
  • ピックガード:皮製
  • いつも弾いていると血まみれになるので皮をはったそうだ、が結局は血まみれになってしまうとのこと、だからこのシミは血と汗の結晶だとのこと。

    皮のピックガードを貼った本当の目的は、痛いということ以外に弦とボディーの距離の調整のためである

岡野ハジメ(1990)「MY DEAR BASS」,『ベースマガジン』1990年12月号, p.72,リットーミュージック社.

古いベースマガジンからの引用で、とても男心をくすぐるスペックです。
その後NEW VIBRAベースが誕生しているようです。

以前江川ほーじんさんも練習をしていると指が血まみれになりバファリンを飲んで特殊なキズテープを指に巻いて練習していたとのこと、ベースの練習、特にスラップは命がけですね。

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最後までお読みくださいましてありがとうございます。

PHOTO「MY DEAR BASS」,『ベースマガジン』1990年12月号, p.72,リットーミュージック社.

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