ワーミーペダルとは
ワーミーはDigitech(デジテック)が販売するエフェクター、初代ワーミーペダルが1991年日本で発売、25年以上にわたり多くのギタリストが使用、最新機種は第5世代になる人気機種。
画像:DIGITECH ( デジテック ) / WHAMMY5
ワーミーペダルの元になったのは80年台後半にDigitechが発売したラックのインテリジェンスピッチシフター「IPS-33B」 。
この機種のペダルを接続してピッチをコントロールする機能を取り出したのがワーミーペダルWH-1とのこと。
ペダルの足踏み操作でアーミングのような、単音だけでなくコードでの音程変化を自由に操ることができることが発売当時画期的だった。
私フカジはこれまでWH-1、XP100、Whammy4を所有していましたが、思い入れのせいか、弾いていて気持ちよかったからか今手元にあるのはWH-1だけです。
初めてワーミーの音を聴いたのはBUCK-TICKだったかもしれない、もう随分昔の記憶でごっちゃになっているが印象に残っているのはGUITARHYTHM Ⅱ(1991年9月発売)での布袋さんの音だった。
WH-1は発売1991年当時定価45000円、当時高校生だった私フカジに気軽に購入できる値段ではなく高嶺の花なので、手に入れたのは随分あと中古での購入となる。
スティーブ・ヴァイ、布袋寅泰など使用により人気機種に
プレミアのワーミーペダル WH-1
初代ワーミーペダル WH-1は布袋さんだけでなく、国内外の錚々たるギタリスト、スティーブ・ヴァイ、トム・モレロなどから使用され人気機種となるが後継機発売などで生産終了。
しかしWH-1、初代の音を求める声が強く97年に限定復刻、限定なのでやはり数年で販売終了。
ずいぶん前だが、WH-1をたまたま発見し手が出る価格(1万円)ほどだったので購入したが、その何年後かにヤフオクをみたら市場価格が上がっており驚いた。
復刻10年後ぐらいの2008年ごろヤフオクの中古が定価を遥かに上回る6万円以上の落札価格がついていた頃があった。
ネルス・クライン(ウィルコ)は2010年ごろのインタビューで「本当は初期型WH-1を使いたいが諸々の事情によりWhammy4を使っている」など発言されていました(笑)(参照:エフェクターブック VOL8 2010年6月20日号, p.10, ,シンコーミュージック)
今ではかなり性能の上がった第5世代Whammy5が発売。この機種にはClassicモードも搭載されていることからか、WH-1のプレミア度も定価を上回るようなことはなさそうですが、初期型WH-1の実機を求める方はまだ多いかと思います。
しかしいまだに中古としては高めで取引されているワーミーペダル WH-1(XP100は5000円ほど)、今回初代ワーミーペダルのWH-1を中心にした記事になりますが、歴代各ワーミーを使用しているギタリストなど手元にある資料から調べました、最後までお付き合いくださいますと幸いです。
DigiTech Whammy WH-1
WH-1の発売時期、復刻について
参照:エフェクターブック VOL18 「DigiTech feat Whammy Pedal」2012年12月19日号, p.87〜89 ,シンコーミュージック
アメリカでは1989年に発売されたようです、当初なかなか受け入れられず人気がなかったようですが、スティーブヴァイがレコーディングで使用したことにより注目を集めることになりました。
アメリカで注目を集めたこともあってか、その後91年ごろ日本でのDigiTech DOD販売元であるFERNANDESが販売を開始しているようです。ギターマガジン1991年5月号の広告に「NEW」の文字があります。
画像:ギターマガジン 1991年5月号 FERNANDES DigiTech 広告,リットーミュージック社.
ワーミーシリーズ設計開発:ジムペノック氏インタビュー
今日ではすっかりペダルエフェクターの定番となっているWhammyですが、発売当初は誰も見向きもしなかった時期が半年以上あったんですよ(笑)
このエフェクターが多くのギタリストに注目されるようになったのはなんといってもスティーブヴァイがレコーディングで使ってくれたおかげでした
今日ではWhammyを使用するアーティストが受賞したグラミー賞は60以上になるとも言われています。エフェクターブック VOL18 「DigiTech feat Whammy Pedal」2012年12月19日号, p.87〜89 ,シンコーミュージック
FERNANDES カタログ 1992年
ピッチをペダルによって自由にコントロールできる全く新しいエフェクトです。ワーミー、ハーモニー、デチューンお3つのセクションを持ちギターベースのみならず、他の様々な楽器のエフェクトとして無限の独創性を発揮します。
引用:FERNANDES カタログ 1992年4月, p95, FERNANDES.
数年後WH-1は生産終了になりWhammy2 XP100など新機種が発売されたが、人気のため97年に復刻されている。
1997年にWH-1 限定復刻

■緊急速報!オリジナルワーミー台数限定復刻!
JペイジやSヴァイ他数々のビックアーティストの足元にあった赤いワーミーペダルが台数限定復刻!!コレじゃなきゃという方のために
画像、文引用:ギターマガジン 1997年10月号 IKEBE 池袋 渋谷 秋葉原広告,リットーミュージック社.
オリジナルWH-1(91〜93年)と復刻WH-1(97年)の見分け方
オリジナル(1991〜3年ごろ)のWH-1しか私の手元にないのですが、ヤフオクで出品されているWH-1をいくつか確認すると、私の所有するWH-1とは別のラベルがあることに気が付きました。
別のラベルには月を示す英語と’97とあるので、復刻WH-1の見分け方は次のようになるかと思われます、参考にしてください。
-「DOD Electronics Corp」と書かれたシリアルナンバーラベル
-「Attention!〜略〜Made in Canada」ラベル
-「シリアルナンバー 」ラベル
-「〜〜’97 」ラベル
ワーミーペダル WH-1 アダプターは?
ワーミーペダルWH-1、2、XP100、Whammy4のアダプターはLINE6でもよくある特殊なAC-ACアダプターです。
※最新のWhammyDT、Whammy5は一般的な9vとのことです詳細は公式ページなどでご確認ください。
WH-1などAC-AC対応の機種は一般的なBOSS PSA100などの9Vセンターマイナスのアダプター、YAMAHAによくあるセンタープラスなどは使用できません。
しかしサウンドハウスで代替のアダプターが比較的やすく購入できます。
※必ず手持ちのワーミーペダルの規格を確認しアンペア等規格内のアダプターをご購入ください。
※専用アダプターではないのでご購入は自己責任でよろしくお願いいたします。
WH-1は他ワーミーペダルと比べ音が太いのか?
「本当は初期型WH-1を使いたいが諸々の事情によりWhammy4を使っている」
引用:ネルス・クライン(ウィルコ)エフェクターブック VOL8 2010年6月20日号, p.10 ,シンコーミュージック)
私が初めて購入したワーミーペダルはXp-100 Whammy-Wah、わりと手が出やすい価格の中古を発見し購入したが音の線が細くなるような気がして、すぐに手放してしまった。
実際Xp-100はあまり人気がなく、発売時の定価は45000円だが、今では5000円ほどでヤフオクで落札できる。
しかしジョン・スコフィールドはXp-100 Whammy-Wahをあえて使用し素晴らしいトーンで奏でていたようだ。
※「ギターマガジン リットーミュージック社 2013年12月号 P69 ジョン・スコフィールド&アヴィボートニック 機材レポート 11月21日 ブルーノート東京 」にて確認、ボード内でXp-100はバイパスループにつないでいるとのこと。
使う人によると書いてしまえば終わりだが、、(笑)
WH-1を初めて試奏した時なんともいえない「この音!ほしい」って気持になりました。
好きなギタリストが使っていたという思い入れが多くを占めるかもしれないが、WH-1が音が太いと言われる理由を探してみた。
DigiTech Whammy WH-1 スペック
-エフェクト時= 20hz〜12kHz
-ドライ時= 20hz〜40kHz
-エフェクト時= 85db
-ドライ時= 98db
-エフェクト時=0.1%
-ドライ時= 0.15%
引用:ギターマガジン 1991年4月号 HYPER SOUND DigiTech Whammy WH-1 ,P220 ~221 リットーミュージック社.
(画像:最近引っ張り出した1987年のYAMAHAの12ビットのリズムマシンRX7)
最新のWhammy5は24bitなのでWH-1の「ビット数:12ビット」が25年もの時を超えました。
ストライモンのディレイ、DIGにも12bitモードなんてのもありますし、80年代後半では最新の技術だったが今となっては粗い、でもその粗さが存在感ある音を出している。
1992〜93年頃に友人が最新のサンプラーを購入し「このサンプラーCD音質でサンプリングできる!」とみせてくれ、私は「すげー!CD音質!!」なんて話しました。
時は流れ今となってはCD音質以上なんていくらでもあり、もちろん用途にもよりますが、クリアでそのまま再現されることは珍しくなくなりました。
WH-1とWhammy2はIVLテクノロジーズ社と開発
ワーミーシリーズ設計開発:ジムペノック氏インタビュー
ーーーWH-1とその祖先にあたるラックエフェクターiPS-33Bの開発にはデジテック/ハーマンのパートナー企業の1つであるIVLテクノロジーズ社の技術が起用されたそうですね。
ジムペノック氏:
はい。カナダに拠点を置くアIVLテクノロジーズは当時、ピッチ・MIDI変換の分野において高い技術力を持っておりWH-1はにはそれが注ぎ込まれました。
IVLテクノロジーズは今も音楽教育を補助するプログラムや皆さんにも馴染み深いカラオケシステムといった多彩な分野にプロセッシングアルゴリズムを提供しています。デジテックでは初期のボーカリストシリーズボーカル用エフェクターにおいても彼らの技術を採用しました。
Whammyについて言えば2まではIVLテクノロジーズと共同で開発を行なっていますが3代目にあたるXP 100以降の製品はすべて私達(DigiTech)が単独で開発したものです。
エフェクターブック VOL18 「DigiTech feat Whammy Pedal」2012年12月19日号, p.87〜89 ,シンコーミュージック
※裏をあけるとIVLテクノロジーズのラベルが貼られています
IVLテクノロジーズとの共同開発からDigiTech単独での開発になったことが音に影響しているかどうかはなんとも言えませんが、XP 100以降、開発で変化があったようです。
WH-1が登場後、他社のエフェクターでもアーミング効果がだせるエフェクターがありました、いまでは数千円で売られているようなペダル付きマルチでも同じような効果が出せる機種もあります。
でも、やはりWH-1の音がグっとくる、細かいことですが、こんな些細なことなのかもしれません。
BOSSコンパクトでも日本製、台湾製で感じ方が異なったりするので、いまだに初代WH-1の人気の要素の一つかと思います。
デチューンも強力
初代ワーミーペダル WH-1からアーミングのような音程変化(ワーミー)だけでなく、ハモりのハーモニーモードやコーラスのようなデチューン機能も搭載されています。
デチューンも強力で、大音量のアルペジオでデチューンを踏むとまるで藤子F不二雄さんの描くパラレルワールドに迷い込んだような、、自分のまわりの空間が微妙に歪むような錯覚を覚えます。
(DigiTechはこのデチューンのみを独立させたエフェクターLuxeを発売しています)
ギタリストの影響力
有名なギタリストたちが選んだ機材ってことがやはり強く、好きなギタリストが使っていた機材、自分の思い入れスパイスにもなっています、他力ですがやはり〜アーティスト使用ということは影響力大。
私のようないちアマチュアギタリストのうんちくもこの辺で、次は各ギタリストはどうワーミーペダルを使ったかを見ていきます。
画像:DIGITECH ( デジテック ) / WHAMMY5
>>DigiTech ワーミーシリーズを楽天市場でみてみる →こちら!
→BOOWY時代の布袋寅泰のギタープレイに迫る!XTC編
→山下久美子 「Baby alone」布袋寅泰BOOWY時代の参加作品
→布袋寅泰のギタープレイ 空間をねじ曲げるリフについて検証…
→山下久美子 1986 (布袋寅泰BOOWY時代の参加作品 )