断酒を始めたきっかけ
40歳の誕生日を迎えた夜、人生があと半分もないとつくづく考えた。
飲んでる時は楽しいが酔いが覚めても一日の3分の1ぐらいくもった頭で過ごしている、もったいなくない?
禁酒や断酒、そんなことは今まで何度も考えた、これまで何度も、何度も止めようと思ったが夜になるとまぁいいやとビールの缶をあける。
あけたらそこにあるだけ、もしくは寝るまで飲んでしまうので、決めた量以上の買いだめはしない。
そんなある日、目の前の3本のビールをにらみながら今日は飲むのを止めようと思った。
その3本のビールは賞味期限が切れたまま1年たった今も台所の隅にある。
追記(2021/04/21):現在2400日を超えて継続中です。
断酒50日経過
2日あけることすらできなかった
たった2日間アルコールを抜いただけでも頭のくもりがとれ、回転が速くなるのがわかる。
しかし、毎晩やってくる「やればできる、もう飲んでいいんじゃない?」という心のなかの声を消すのに苦労する。
飲むとまた振り出しに戻ってしまう。
3日目に感じた音楽の聴こえ方の違いが、飲酒欲求を抑えてくれた。
断酒100日経過
たまに飲酒欲求が顔を出すものの、音楽から得る快感が上回っており、音楽を感じる感性が戻ってきたことが嬉しかったので飲まずにすんだ。
また、飲み会は参加すれば飲んでしまうのがわかっていたからすべて不参加。
強制的に参加しなければいけない飲み会がなかったことが幸いした。
- 断酒して得た一番大きなこと
- 断酒で失ったもの
音楽を感じる感性が戻ってきた
飲み会でのコミュニケーション
断酒で失ったものを取り戻すヒント?はこちら
断酒150日経過
150日も断酒すると、飲酒欲求はほぼなくなった。
そして、この頃が一番飲酒していた過去の自分やアルコール自体を憎んでいた頃だ。
憎むということは、まだ心残りがある証拠(完全にやめるということはどうでも良くなるということ)だが、酒をやめたメリットばかり考えていた。
過去に自分の書いた記事を読み返すと、つくづく失恋からの回復によく似ていると思う。
断酒150日ごろ、どんな感じでアルコールを憎んでいたか
断酒200日経過
断酒200日頃、私フカジの人生で非常に大きな出来事が起きた。
毎日壮絶だった。でも、この流れは必然と捉えられる。
酒とは、なんで飲んでるのかとは、毎晩考えた。
おかげさまで多数のアクセスをいただいています。ありがとうございます。
200日断酒で得たアルコールをやめる心構えや方法はこちら
断酒300日経過
すっかり飲酒欲求もなくなり、若い頃に情熱を傾けていた音楽がへの気持が再燃しよくギターを弾いている。
音楽が気持ちよくてしょうがない。
過去に何度も断酒を決意したが結局失敗、初めてこんなに長く続いている。
断酒が続いている理由は、精神的、肉体的に普通のパフォーマンスですら出せなくなっていたこと、そして負けたくなかった。これまで、病気になっても、結構な額のお金や免許証など入った財布をバッグごと落としたり、多くの人の前で酔っぱらい醜態をさらしても飲み続けた酒をやめて300日、普通に調子の良い毎日が続く。
当たり前だが、酒をやめたところで自分の能力以上のことが発揮できるわけではない。
しかし、断酒をして悪いことなど今のところひとつも見当たらない。
音楽やギターの快感を取り戻したことは何にも代えがたいメリットだ。ロックは若者のもの?
それは違うことがわかった。
酒の飲み過ぎか、歳を重ねて感覚の鈍った人間か、元々感じるチャンネルを持っていないひとの言葉で、こんな気持ち良いことを若い時だけの快感にしておくのはもったいない。
断酒365日経過
どうでもよくなりかけていたことが、
断酒したらどうでもよくなくなった
断酒1年の効果で大きなことは音楽と体や脳の感度向上だった。
どうでもよくなりかけていたことが、断酒したらどうでもよくなくなった。
酒にどっぷり浸かってしまうと、シラフでは無感動、少し酒が入るとたいして面白くないことが面白く感じ、総体的に大切なことを感じる感覚がどんどん麻痺していた気がする。
最後に振り返る、なぜ飲み始めたのだろう
最初は飲み会でしか飲まなかった酒だが、20年ほど前、20歳を過ぎてしばらくしたころ、たまたま家の冷蔵庫にあった365mlの缶ビール2本をのんだことがひとり酒のスタートとなった。
もともと、なかなか眠りにつけなかった私フカジは、飲めばあっという間に眠ることができるビールが、自分に足りない何かにピタッとはまった気がした。
酒の力を借りた1時間ほどのリラックスとスムーズな寝付きを得たことは、自分にとって良いことと感じてしまった。
毎晩飲むようになってから1年もしない22歳頃に初めてブラックアウトを経験する。
毎晩飲むまでは記憶を失くすなんて飲み方はなかったが、その日は記憶がなくなり気がついたら朝だった。
翌日にいっしょに飲んだ友人から「飲み過ぎたね」なんて言われるが全く思い出せない。
初めてのブラックアウトを経験してからというもの、飲み会では記憶を失くす回数が増えていき、ひとり酒の量も365ml缶ビール2本から500mlを2本、そのうち3本、仕事の休み前には6本も開け、焼酎の味も覚えるなど、アルコールの量がどんどん増えていく。
なんとなく酒は自分に良くないような気がしたが、なかなか止めることができず、中島らもさんの本なども読んだが、結局飲んでいるらもさんをみて安心したりしてた。
20代の後半に差し掛かる頃には、毎晩飲んでいることへの危機感がでてきた。
しかし、その頃まわりは飲み友達ばかり、一人暮らしの孤独もあって誘われた飲み会にはすべて参加、自分でも飲み会を企画し飲みまくり、数々の醜態をさらした。
結局一人の時も飲まずにベッドに入ると眠れないものだから、冷蔵庫にビールがないとわざわざ買いに出かけたりする行動をとる。
気がつけば30代、引き続き毎晩飲んだ。
30代になり、強烈に翌日アルコールが残るようになりその対処薬はウコンだった。毎晩ウコンとアルコールをセットに飲み続けた。
止めようなんて思わなくなってたが、30代も後半に差し掛かったころから、もうウコンも効きが弱くなりちょっと疲れている時はビールを飲むと1リットルぐらいで眠気が襲い、全く酒の酔いを楽しめなくなっていた。
毎日眼は充血し、明らかに仕事のパフォーマンスが落ちた自分に完全に嫌気が差し、最初の1日飲まないことから始めたのが1年前。
幻覚が出たりするんじゃないかと身構えていたが、やってきたのは快調な毎日と快感の感度の向上だ。
歳を取れば取るほどやめにくくなる
歳を取れば取るほど、酒や煙草は止められなくなるという。
なぜか?
たぶん自分の人生に希望が持てなくなるのではないかと思う。
2日3日飲まないと、「あれ、やればできるじゃん」なんて思い飲酒欲求がきて戻ってしまう、そこで飲むとまた毎日だ。
これを繰り返すとあっという間に人生の終わりがくるような気がする(もうすでにあと半分もないかもしれない)
例えば80歳まで生きるとして、70歳のときにアルコールを止めようと思うだろうか。
もう、飲みながら余生を送るしか年老いて弱った脳は判断できない気がする。
上手くアルコールと付き合っている人は問題ないが、私のような人間が飲酒欲求を打ち消すには?
このまま、アルコールに代わる快感を追求し続けることにする。
私には音楽だったが、あなたにもあるはず。
最後までお読みくださいましてありがとうございます。
【おすすめ】酒の代わりの飲み物
お酒の口寂しさを紛らわしてくれる飲み物では無糖の炭酸水が一番です。
もう10年ぐらい炭酸水飲んでいますが、その中でも最近ハマってて最強ともいえるのがこの梅の炭酸水、まるで梅酒サワー。
くわしくはこちらで見れますのんでみてください↓↓↓
断酒1500日を超え継続中です
おかげさまで多数のアクセスをいただいています、ありがとうございます。
当ブログ人気記事です。
photo credit: Anonymous Drinker via photopin (license)
photo credit: Cirrose Hepática via photopin (license)
photo credit: Dolphin Show via photopin (license)