画像引用:〜別冊宝島 EG Vol.3〜 1990年 JICC出版局
ボーカリストが弾くギターとは
当方ボーカル・ギター希望、他全パート募集。
ギターを弾くボーカリストに対する憧れは今後も後をたたないと思う。
ボーカリストとして人を惹きつけているミュージシャンの弾くギターには、ギタリストにはない魅力があり、神業を繰り出すギタリストでも出せないエモーショナルな瞬間を感じる時がある。
元々歌に絡むバッキングギターが好きだということもあるが、歌の聴かせたい箇所に乗るフレーズが絶妙だったり、曲のサビ以上にボーカルが弾くギターソロがサビに聴こえたりする。
そんなギターを弾くボーカリストの大御所、奥田民生さん。
ユニコーンデビュー当時はあまりギターを持つ姿が見られなかったが、実は元々ギタリスト。
民生さんは自分のギターの下手さ加減に嫌気がさし、いつかはギタリストとしてバンドをしたかったとのこと。
そんな民生さんのユニコーン時代からの言葉から、ギターボーカルとして極める秘訣を探りたいと思います。
実はギタリストになりたかったユニコーン時代
民生さんはデビュー当時から各インタビューなどでギタリストになりたいなど、ギターに対する愛情を語っていた。
忌野狂志郎さんのトリュビュートライブの「つ・き・あ・い・た・い」での演奏を見たとき、とうとうこのレベルまできちゃったんですか!!という衝撃を受けました。
ミュージシャンとしてデビューするには、才能や魅力、行動力にプラスして、それはそれは人知れない努力や積み重ねの時間があってこそだが、人間だれもみな24時間しかないし、一つのことに費やす時間は限られている。
若くしてミュージシャンとしてデビューで、歌もギターもプロレベルなんて、思春期の誘惑に打ち勝ち、幼い頃からの英才教育に運良く才能が乗っかった場合以外は、とても難しい。
民生さんはボーカリストとしてデビューしても、さらにギタリストとしての気持ちも忘れなかった。
プロとしてデビューしたミュージシャンは全盛期をすぎると、おおかた魅力が減って行き、過去の栄光になっている人が多い。
そんななか民生さんはユニコーンの途中でも披露された迫力のドラムプレイ、歌心あるギターはさらにうねり、高いキーまででる声も衰えるどころか深みがまして、いろんなことをずっと積み重ねてきた結果、ずっと全盛期。
凄い。
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・ギターを弾きながら歌う練習をしてライブを行い、客受けの良い方を必死に練習
・客受けの良かったパートでプロとして食えるようになる
・一つのパートを極めた後も、もう一つのパートをへの愛情と努力を怠らない
なかなかできないですけどね、特にプロとして食えるようになるところとか、布袋さんは逆パターンですね。
以下インタビュー、使用機材
■ユニコーン 「パニックアタック」ごろ
今でもギタリストになりたいですよ、実は。
ーーーじゃあ、例えばボーカルかギターのひとつに絞らなきゃいけないとしたらどっちを選びますか?
ギターでしょうね、絶対。ギターの方が楽しいですもん。歌って、喋ってるのと同じですから、別に楽しいことはないんですよ。僕ギタリストとして認められて、バンドに入らないかって言われたら入りますよ。
引用:〜別冊宝島 EG Vol.3〜 1990年 JICC出版局
使用機材
■ユニコーン加入前
- 小学校3〜4年の頃、いとこの9歳年上のお姉さんのフォークギターを借りていた
⇒ベンチャーズのパイプラインなど練習 - 小学校5〜6年の頃、おばあちゃんが買ってくれたフォークギター
⇒ツイスト、チャーなど、明星の歌本を見ながら - 中学2年 アリアプロ ストラト ナチュラルで4万円と小さいグヤトーンのアンプ
⇒キッスを一人で弾いたり 〜ビートルズの「デイトリッパー」のみ演奏できるバンドなど - 高校2年 アリアプロ EPというレスポールタイプモデル
⇒エフェクターはフランジャーとイコライザー
■ユニコーン 加入
◇ギター
- フェルナンデス フライングV⇒ヘッドが重いのと音が悪いので売却
- フェンダージャパンのテレキャスター 5万5千円⇒デビュー当時まで使用
■ユニコーン メジャーデビュー
◇ギター
- レスポール・カスタム⇒イシバシ楽器で購入
- リッケンバッカー
- リッケンバッカー 12弦⇒ともにLAで手に入れた
◇アンプ
- ピービーにスピーカーがマーシャル
◇エフェクター
- Pro Co RAT(Black Face)
引用:〜別冊宝島 EG Vol.3〜 JICC出版局
■ユニコーン 「服部」 ごろ
画像引用:〜TeensBAND Vol1 学研〜
◇ギター
- アイバニーズ デューク
◇エフェクター
- BOSS GE-7
- Pro Co RAT(Black Face)
⇒※BOOWY時代の布袋さんも使用、現在プレミア価格 - BOSS フランジャー
◇アンプ
- マーシャル
引用:〜TeensBAND Vol1 学研〜
■ソロ「股旅」ごろ
僕の中では、いちギタリストとして頑張りたい気持ちが一番強いんですよ。はっきり言ってレスポールとか持っていると、歌の邪魔でしかないしね。あれ持っていると音程が外れて行く一方なんですよ。
やっぱり、比重としてギターを弾きたいという気持ちの方が勝っているんでしょうね。最近は昔よりも歌が好きになったけど。前は歌が嫌いだったというわけではなく、単にギターの方が好きだったんですよ。
そういう意味では、最近ようやくレスポールと歌が両立できるようになった感じはしますね。
ただ、本気で歌にのめり込んでしまうと、やっぱりレスポールじゃないと思う。
重いしね。(笑)本気で歌うなら、レスポール・スペシャルどまりでしょう。引用:〜1998年 ギターマガジン 5月号「股旅」〜
◇エレキギター
- レスポール・スタンダード 59年
- エピフォン・カジノ 61年製
- リッケンバッカー 325 81年製
- フェンダー・テレキャスター 69年製
◇アコースティック
- ギブソン・Jー45 69年製
◇エフェクター
- クライベイビー
- BOSS SD-1
- MXR アナログディレイ
◇アンプ
- マーシャル JCM 800
- LANEY VC30ー112
画像引用:〜1998年 ギターマガジン 5月号「股旅」〜
奥田民生のディレイといえばこれですね!
最後までお読みくださりありがとうございました。