80年代LOUDNESS高崎晃が使用したGuyatone PS-005
今回の内容をいきなりまとめると、、、
・高崎晃さんといえばMarshallのガバナー、イングランド製のイメージ
・LOUDNESSの80年代ライブなどでGuyatone PS-005が大活躍だったとのこと
・Guyatone PS-005はBOSS SD-1と比べカラッとした印象のオーバードライブ
いつもご訪問ありがとうございます、フカジです。
所有していたことも忘れていたGuyatoneのオーバードライブ PS-005がヤフオクなどで人気がでていた。
最近たまたまデジマートの2014年ごろの高崎晃さんの記事を読んだが、80年代のLOUDNESSのライブなどでPS-005が大活躍し、また買い直しボードに組んでいたと本人談。
この記事を見た時、私は驚きというかオレンジ色が懐かしくて、あれ、これ持ってたような、、、と探したらでてきたのでレビューします。
高崎晃 〜世界のTAKASAKI流、楽器探しの楽しみ方〜|連載コラム|デジマート群像【デジマート・マガジン】
80年代中期にラウドネスのライブで活躍したグヤトーン・オーバードライブPS-005 ...
「そうですね。このグヤトーンのオーバードライブPS-005は、デジマートで買ったもので1年くらい前まで、ツアー用のボードに入れて使っていたんです。これは80年代にもかなり愛用していて、意外とロー・ノイズで音のコシも残って、ピッキングの強弱もちゃんと伝えてくれるんです。ラウドネスのライブでもかなり活躍していたんだけど、気がついたらどこにあるかわからなくなっていて……。あるかなと思ってデジマートで探して買ったんです。
Guyatone PS-005とは
画像:エフェクタープレイブック,小林克己 1981年12月1日, p.85, シンコーミュージック社.
PS-005がいつ頃発売されたか知りませんでしたが、手元にあるエフェクター本で一番古い、1981年発行の小林克己著の「エフェクタープレイブック」にはすでに掲載されている。
グヤトーン カタログ 1980
リンク:楽器カタログの世界
https://brochures.yokochou.com/index.html
楽器カタログサイト「楽器カタログの世界」を参考にさせていただくと、80年のカタログで新品として発売されている、私がギターを始めるかなり前に発売されていたシリーズのようだ。
このシリーズはリサイクルショップやヤフオクなどでもよく見かける、特にPS-003コンプレッサー、人気があったのだろうか。
80年代のLOUDNESSのライブで大活躍だったPS-005
私フカジと同世代のギタリストの多くは、大雑把にいうと何かしらでボウイの影響を受けていると思う(もちろん、そんなことはないという声もあると思うが)。
ギターへの入り口が皆ボウイや布袋さん、でその後枝分かれしており、LOUDNESS、Xなどにいったり、私のようにPUNK〜XTCなどのニューウェーブなどやその他のジャンル。
久しぶりの友人に会って酒でも飲んで、いま好きな音楽の話は合わないが、話題がボウイのことになるととたんに意気投合していた。
前置きが長くなったが、まだ先入観なく音楽を聴いていたころ、LOUDNESS「8186」という1986年発売のライブ盤を友人が最高だと貸してくれ、見事に私もハマって聴き狂っていた時期があった。
90年ごろ高校生だった私は当時仲良くしてもらっていた先輩にDJがいて、様々な音楽を教えてもらい一気に間口が広がった。
イギリスのマンチェだローゼズだプライマルスクリームなどに行ってしまい、ニルヴァーナがでてきたこともあり、ヘビーメタルは敬遠するようになってしまった。
そして歳をとり再度先入観なく音楽が聴けるようになった40代の現在、「8186」を聞き直している。
異常なまでのテンション、この音は10代を思い出す。高崎晃さんのギターの重量感は最高のヘビーメタルだ。
それにしてもこのギターはテンションが強烈だ。
このギターの音の要素にオレンジのグヤトーン、PS-005が組み込まれている可能性があるとはあの頃想像もしなかった。
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Guyatone PS-005とMarshall ガバナー
高崎晃さんと言えばMarshall ガバナーのイメージではないでしょうか。
私は布袋さんがGUITARHYTHM2のころに使用したとのことで当時ガバナーを購入しましたが、残念ながらイングランド製ではありません。
しかしせっかく高崎晃さん繋がりなので弾き比べてみました。
Guyatone PS-005
まずはPS-005から
PS-005を接続して最初の印象はカラッとしたオーバードライブ。そのままの音量で歪んでいく感じで深く歪まないし音量の上がり方も大きくない。BRILLIANCE(TONE)の効きはよいですね。
私の好きなOD、BOSS SD-1と弾き比べてみました。
SD-1はTONEの的が絞られていて、きゅっと締まった感じの歪みと私は感じますが、PS-005は音の成分がもう少し上ででてますね、なのでカラッとしたアメリカンな印象を受けたと思います。
私の感想よりも高崎晃さんのレビューのほうが言葉に重みがきますね、もう一度引用させていただきます。
高崎晃 〜世界のTAKASAKI流、楽器探しの楽しみ方〜|連載コラム|デジマート群像【デジマート・マガジン】
意外とロー・ノイズで音のコシも残って、ピッキングの強弱もちゃんと伝えてくれるんです。
Marshall ガバナー
PS-005やSD-1と比較するとレンジが広く鋭い音がします、一般的にディストーションのくくりですから、オーバードライブ比較すると違うことは当たり前ですが、立ち上がりのスピードも異なります。
オリジナルのイングランド製とリイシューの韓国製は微妙に違うようで、リイシューの韓国製のほうがトレブリーとのことです。
歪みコンパクトエフェクタープロギタリストアンケート 1995年ごろ
高崎晃(LOUDNESS)
ーーー現在使用している歪み物コンパクトエフェクターはありますか?
高崎:マーシャルガバナー(オリジナル)、ロジャーメイヤーのAXIS FUZZ(95年6月13日のリキッドルームで客席に投げて締しまったので今はない)ロジャーメイヤーのVOODOO-1。ーーーその歪みものを使っている理由は?どういったところが気に入っていますか?
高崎:ガバナー:暴れているサウンドが中域に「ガッ」とまとまって厚い音になる(リイシューはトレブリーで若干違う音に聴こえる)ロジャーメイヤーのAXIS FUZZ:シングルコイルのTONEを殺さずにいい感じに歪む(ルックスとカラーもグッド)。ロジャーメイヤーのVOODOO-1:音痩せしないーーーそのコンパクトタイプの歪みエフェクターをどのように使っているか具体的に教えてください。
高崎:リードのときのVOODOO TONEのためにFUZZを深くかける(AXIS FUZZ)長いケーブルの引き回しによって引き起こる劣化を防ぐバッファとしてとして使う(VOODOO-1)。よりTHICK(厚い)なサウンドを出したい時やハーモニクス成分を多く出したい時(ガバナー)
高崎晃,歪みコンパクトエフェクタープロギタリストアンケート,ギターマガジン,1995年12月号リットーミュージック社
Guyatone PS-005のオペアンプ
銀ネジですね(笑)
80年代初期のエフェクターの匂いがプンプンします
少し見にくいですが「LM1458N」というオペアンプが搭載されています。
英国製ガバナーで考えるPS-005プレミア度
英国製ガバナーはある時期かなり高額で取引されていた。
布袋さんも使っていたということもあるが、高崎晃さんが使っていたということが大きいと考えられる。
Guyatone PS-005は、高崎晃さん本人の発言が出るまではほぼ忘れられていたエフェクターと思うがゆっくり再評価されようとしている。
グヤトーン、made in Japanすごいです、何年も全く使ってなかったのにガリもなくいきなりいい音でました。
リイシューのガバナーはつまみがかなり固くなっており、動かせるようになるまでメンテナンスが必要でした。
80年代LOUDNESS、高崎晃ファンなら見つけたら即買いですね、ある程度状態のよいものなら安心して購入できるのではないでしょうか。あの「8186」ライブで使われた可能性があるだけで価値があります。
最後までお読みくださいましてありがとうございます。