断酒

断酒・禁酒の継続に効果的な方法とは〜アルコールとアーティスト2

2015-12-14

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断酒500日達成したブログ、20年ほぼ毎晩飲んだ40男が断酒成功中。
今回は数日飲んでいないあなたへ、私の断酒が継続できたコツを。

※断酒をしようと思っていない方にはとても面倒くさい内容です。

断酒500日、断酒して悪いことは何もない

断酒500日継続中だ。

私フカジは断酒直前、外で酒を飲むと90%は後悔する酒になっていた。
30代に入るころから外での飲み会はほぼ毎回記憶をなくし、たまに記憶があると安心。
翌日いっしょに飲んだ友人から「特にそこまでは〜酔ってなかった」とかと聞くと、ホッとしていた。

私フカジは飲み過ぎて翌日後悔してながら、ボーとした頭でよく断酒についてのことをネットで調べていた。

もしあなたがいま、酒を飲んでハメを外した翌日で後悔している精神状態なら、その時こそ断酒の一歩を踏み出すチャンスではないでしょうか。

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酒浸りであった私は、500日断酒した今、断酒して悪いことなど何もないとはっきりと断言できます。

昨日飲み過ぎた、というわけではないあなたも、断酒をしたいという気持が芽生えるような飲み方をするタイプなら、断酒への一歩を踏み出し継続させませんか。

今回は断酒へ一歩踏み出したあと、どうやって継続させるかについて私フカジが行ったことのひとつを書きます。
以前の私は毎晩毎晩の酒で、年に数回ほど1日2日ぐらいは飲まずに過ごせるがそこで安心。
やればできると禁酒に自信がつき決意ももろく、3日めあたりにはもう発泡酒の缶を開けていた。

そんな私フカジだが、今回偶然が味方してか継続させ断酒500日を達成した。

体に悪いことはわかっている

どんな病気も自分が罹るまで他人事

私はガンの苦しみも、くも膜下で死ぬかもしれない事もどんなことになるのかわからない。

原因がストレスだったり高血圧だったり言われても、自分がその病気になるまで、原因となる生活習慣や欲望など改善できないだろう。

現在その病気の方に直々そんな生活を続けていたら私のようになるよ、とか言われても、生活習慣を改善できる人は少ないのではないか?
じゃあ、だれの言うことなら聞くのか?

親?恋人や嫁さん?友人?医者?

言うことききますか?
(わりと医者のいうことなら聞くという声がありますが、、、)

私フカジは嫁さんや親、友人や健康診断で医者から酒をひかえた方がいいと言われても聞かなかった。

20代後半で禁煙に成功した過去があるが、タバコをやめるまでも、タバコも酒も他人に指摘されるのがとてもうざかった。

なぜ人の忠告を聞けないのだろう。
酒をのんで気持ちよくなりたいという気持ちが勝っているから?
なぜ止めなければいけないのか、このまま飲むとどうなるのかということがリアルに想像できないからではないか?

アルコールが体に悪いことは皆わかっているが、肝硬変も胃がんも他人事なのだ。

それは他人事?

何年も後悔→飲む、を繰り返し、酒を止めたいって気持ちがMAXになったのが500日ほど前だ。

その時、特に後悔するような飲み方をした翌日ではないが、周期的にくる「ひとり酒をやめることができない事にうんざりした気分」だった。

年に2〜3回、思い立ったように2日ぐらい飲まない日がある。
とあえず2日飲まずに過ごし飲酒欲求が顔をだし、モヤモヤした時にある本を手にとった。
今考えると、この時手にとったこの1冊の本が断酒の手助けになったと思う。

若い頃から読んでいる忌野清志郎さんの自伝的本、「GOTTA(ガッタ)!忌野清志郎」だ。

高校生の頃に購入して、ある程度のストーリーは空で話せるぐらい何度か読み返した本。

ちなみにこの私フカジのブログ「ガーってやればいいんだよ Rocks in my head」のドメイン「gottarocks.com」とはこの本のタイトルからきている。

RCサクセションが勢いに乗ったころ、清志郎さんが若いころからの不摂生から倒れ、医者に見放されたが、良い漢方の先生に出会い健康に目覚め復活していく。
ファンの方ならご存知だろうが、清志郎さんの人生は穏やかではない。
幼少のこと、売れない暗黒時代〜復活後の体調不良などがこの「GOTTA(ガッタ)!忌野清志郎」には克明に描かれている。

偉大なミュージシャンもやはり人間。音楽だけでなく体に悪いものにハマったり、不摂生をするので体にガタがでる。
そこで、亡くなるミュージシャンもいれば、健康になり生き残るミュージシャンもいる。

以前の記事にも書いたが、ミュージシャンのハマり方は強烈だ。
そもそもハマらないと楽器など上達しない、そのハマり先が酒になったり、体に悪いものになったりもする。

清志郎さんは30代前半に体の不調がやってきた。

どんなことがおきたか?

「ライブがはじまる前はよくウォッカとか一瓶空けてさ。メチャクチャになった時もあったけど、音が前より固まってきてオレも気持ちいいから、ちゃんとしたステージやりたいって思って、少し酒を控えるようになってたかな」
連野 城太郎 GOTTA(ガッタ)!忌野清志郎 (角川文庫)1989年6月25日, p.215〜216, 角川文庫.

これはRCがだんだん復活していく時の清志郎さんの発言である。
メチャクチャ飲んでたが、しっかり音楽をやりたいって気持が酒を控えさせていて、それから数年後

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自分の体が調子悪いってことに気がついたのは「OK」のレコーディングの頃じゃないかな、ぜんぜん曲ができなくてさ、思考が働かないの毎日毎日疲れてた。オフの日とかゆっくり休んでも、この虚脱感はなんだってぐらい不愉快だった。
おかしいぞって思った。人間ドックに入ったよ。一日半かけて徹底的に調べてもらった。
医者が重々しく言ったよ。「君の肝臓は一生治らない」
ショックだったよ。とにかく安静にすることだって言われた。酒もタバコも全部やめた。

最悪のコンディション 連野 城太郎 GOTTA(ガッタ)!忌野清志郎 (角川文庫)1989年6月25日, p.318, 角川文庫.

この本を今まで何度も読み、高校生の頃からこの箇所を読んで、不摂生や酒が体に悪いことを知っていたが、初めてこれは少し未来の自分じゃないのか?と思ってしまった。
なかなか身近な人から忠告されても、聞く耳持てないが、好きなアーティストがそうしていると聞くと案外受け入れるもの、

「これは他人事ではない」と私フカジは40代になってやっと強く思うことができた。

最悪のコンディション・・・すべては肝臓からきてた。
ある人の紹介で漢方医のところへいったよ。わらにもすがりたい気持だった。最初はおれも漢方だとか東洋医学とか全然信用していなかったもん。
〜〜中略〜〜
(漢方に)のめり込んで毎日その先生からもらったお灸とかやってた。その先生がくれた薬をのんでね。お灸は外から、薬は内から両方からせめて治療していくんだ。
それをしばらく続けたら、みるみる体調が良くなりだして、体に活気が戻ってくるのを感じたね。
一年後人間ドックにかかった、代々木の病院へ、、、
つまり俺を見放した医者のところへ定期検査にいったら、医者が驚いてた。「奇跡だ」、みたいにね。
「君は治っているよ」って。
嬉しかったよ。その時からいっさいオレの体を蝕んでた、そういう類のクスリをやめた。酒もタバコも全部。
体調が良くなってくると東洋医学の教え通り精神も安定してきてね。ステージとか楽になったよ。それまで苦痛だったツアーとか楽しくなってきたしさ。
漢方医学 連野 城太郎 GOTTA(ガッタ)!忌野清志郎 (角川文庫)1989年6月25日, p.338, 角川文庫.

日本の法律で認められているが酒と煙草が体にわるいことは誰もが知っている。

これらの体の蝕みかたの速度はゆるやかだ。酒をのんだから、タバコを吸ったからとすぐに体にガタがくるわけではない。

しかし確実に体は蝕まれており、ガタが出始めるのが何年もあとから。

酒と煙草だ。
ドラッグとしてのパワーは申し分ない一級品の向精神薬物である。過剰に摂取すると、二日酔い、吐き気などどちらもすぐに不快症状をするので、それほどのめり込む心配もない。
〜中略〜
また、それにもまして御上が着目した点は酒もタバコも心身に重大な損傷を与えるには20年、30年と長い月日を要するということだ。
これなら労働力の落ち込みを気にかける必要はないし、無事にお勤めを終え50代、60代になって死んでくれれば、福祉予算の捻出に腐心しなくてすむ。

青山正明「危ない薬」,1992, p.169, データハウス.

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リアルに想像する

自分にその時が来て、清志郎さんは30代前半だったから復活したが、このまま40を過ぎて50を過ぎ健康に目覚めたところで復活するだろうか?酒をやめることができるのだろうか?

清志郎さんに起きたことは、酒を飲み続けるあなたの体にいつ起きても不思議ではないことを想像してほしい。

もうすでに手遅れになったとき後悔するか、それとも想像力を働かせやめるか。ヒントは清志郎さんが教えてくれているように私は感じた。

上記の「GOTTA(ガッタ)!忌野清志郎」も「危ない薬」も高校生のころ〜20代のはじめには読んでいるが、体にガタがくることなんて微塵も想像できなかった。若い時の自分が40代の自分のことなんて完全に他人事だ。

父の死でさらに強固なものへ

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断酒150日を過ぎた頃、私フカジの父親が入院。
酒好きの父は、もともとここ数年体調が悪かったのだが、入院してさらに悪くなり、入院後1ヶ月もしないうちに亡くなった。
父は毎晩晩酌をし、宴会では記憶が失くなるまで飲み、酒が原因と思われる幾つかの病気を抱えていた。

私フカジの酔いかたや飲み方、酔って写った写真の顔は父にそっくりだ。
その父が、酒が引き金となった病気で目の前で死んだ

まるで「アルジャーノンに花束を」だ。

せっかく2〜3日飲まずにいるあなた。
上記のことが自分にやってくることを想像してください。
私はビールの缶を開けるのをやめました。

最後までお読みくださりありがとうございました。

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