Favorite Artists ギタリストの機材

カッティングの名手 山下達郎の使用機材

2015-06-11

山下達郎 ギター 機材IMG 3394

※2017年8月3日追記:アルバム Ray Of Hope 完成時(2011年)頃のスタジオにおかれたギターエフェクター

ギタリスト山下達郎との出会い

いつもありがとうございます、フカジです。

冒頭は個人的な思い出話で恐縮ですが、高校生のころバンドものが好きだったときに山下達郎さんの音楽に出会った話です。

布袋さん関連で書いてきたブログなのになぜ山下達郎さんがでてくるかというと、

91年頃に「布袋寅泰 GUITARHYTHMⅡ」がリリースされ、布袋さんがギターマガジンの表紙だった号がありました。

そのギターマガジンの「GUITAR PAVILION」というコーナーで山下達郎さん所有のギターやギターへのこだわりが掲載されており、読み終えたあといきなり山下達郎さんのことが好きになってしまったのです。

当時私の山下達郎さんのイメージは「ゲット・バック・イン・ラブ」と「クリスマス・イブ」の人くらい(…すみません)ほかの曲を知らないまま、そのインタビューを読んだだけでいっきに興味がでました

フェンダーテレキャスターなど何本かの山下達郎さん所有ギター画像や、カッティングの名曲「SPARKLE」のイントロが本人直伝、解説付きで紹介されていた。

「SPARKLE」は聴いたことがなかったが、譜面を見つつなぞってみたところM7のコードフォームの新鮮な響きにすっかりやられてしまった。

M7コードは知っていたが、小指がルートで斜めに下がり、トップがM7の音になる抑え方をこの時まで知らなかった。

さっそく収録アルバム「FOR YOU」を探しにレンタルCDショップへと向う。

10月ぐらいで夏は過ぎていたが、「FOR YOU」はその過ぎ去った夏(高校生なので色々あったような)に対しての追憶のような響きとなり、購入直後のGUITARHYTHMⅡと合わせて部屋で常に流れているアルバムとなった。

「FOR YOU」というか山下達郎さんの作品の魅力だが、流れるといっきに空間がその世界に染まる。秋だったのに夏の音楽をかけまくっていた。

布袋さんのGUITARHYTHMⅡも何度も聴いていて、GUITARHYTHMⅡの1枚目→2枚目 →「FOR YOU」というリピートだったので「SPARKLE」を聴くとGUITARHYTHMⅡの曲がいっしょになって脳内に流れてくる(笑)

少し話はそれましたが、「GUITAR PAVILION」の山下達郎さんのインタビューで最初に気になった内容が以下です。

山下達郎 インタビュー(ギターマガジン)

■カッティングについて

※ギターマガジン 1991年10月号 P245 リットーミュージック社より

ーーーあの「SPARKLE」のイントロのカッティングは非常に有名ですよね。
〜〜中略〜〜
それこそ今ヘビーメタルの人がやっているような運指の練習とかしたことがないし、特にリードギターはしたことがなかった。ある程度一芸に秀でる道はないものかと思ってカッティングがいいやってことを決めたんですよ。22の時。それからひたすらカッティングばかり勉強して。
〜〜中略〜〜
ーーー達郎さんをカッティングの名手と仰ぐファンがひそかに多いと思うのですが、もともとカッティングに行こうと思ったのはなぜですか?
リードギターが弾けなかったから。日本の場合はカッティングみたいなのそんなにやるひといなかったからですね、当時。その頃ブラックミュージックっていうとなくって、ギターを弾く人は基本的にみんなロックだったの。
〜〜中略〜〜
僕はその時代、ほんとうにR&Bが好きでジェームス・ブラウンとかそういう方を聴いていたから。
でもそういうのをやる人っててのはどちらかっていうとディスコバンドっていうかね。
今みたいにギターマガジンに取材されるようなミュージシャンんの連帯っていうのはなかったですね。
当時はカッティングっていうとものすごく敬遠されていて、リードギター弾ける人が1stギターでもうちょっとヘタな人がサイドギターという。

引用:ギターマガジン 1991年10月号 P245 リットーミュージック社

本誌内容は上記に続き、ラジオで聴ける山下達郎さんのしゃべりのような痛快なインタビューが続く。

そして、2002年に今度は山下達郎さんがギターマガジンの表紙になり、更に深い内容の話が出てくる。

布袋さんのことも好きでこの記事を読んで頂いている方なら気づいていると思うが、山下達郎さんの言葉の節々がBOOWY時代の布袋さんの発言とかぶります。

このカッティング至上主義的な発言が、当時布袋さんに夢中だった私の心を揺さぶり、いっきに山下達郎さんのことが好きになったのかもしれません。

SPARKLEが収録されている手に入りやすいスコアです。

坂本龍一も好きな山下達郎のギター

坂本龍一さんの1984年の名盤『音楽図鑑』が2015年に未発表曲を含めリマスター再発された。

その時のキーボードマガジンのインタビューで『音楽図鑑』に山下達郎さんがリズムギターで数曲に参加していることを思い出した。

『音楽図鑑』は1984年10月にリリースですが、製作は1983年1月12日に音響ハウスでレコーディング開始とのこと。

1983年6月に山下達郎さんは『MELODIES』をリリース。

アルバム「音楽図鑑」山下達郎リズムギター参加曲

  • 3. PARADISE LOST
  • 4. SELF PORTRAIT
  • 5. 旅の極北
  • 7. 羽の林で

※他にもあるかもしれません、レコード「音楽図鑑」のクレジットとキーボード マガジン2015年4月号で確認できた曲です。

音楽図鑑は以下の記事にあるバイト先の店長からもらったレコードのなかの1枚。

スマパン メロンコリーそして終りのない悲しみ LPレコードとCDの違い

山下達郎 音楽図鑑 坂本龍一 IMG 7876

よく聴いていた時期もあり以前クレジットに達郎さんの名前があることは確認していた。

前々から達郎のギターが好きであの感じが欲しいと思っていた

ーーーーー『音楽図鑑』にはYMOの2人以外にもいろいろな方が参加されています。中でも山下達郎さんの貢献度がすごく高く、 改めて聴き直してみるとリズム·ギターはほとんど達郎さんが 担当されていますよね

(坂本)僕は前々から達郎のギターが好きで、あのリズムギターの感じが欲しいと思ってたんですよ。

ーーーーー当時は、達郎さんも音響ハウスで仕事をされることが多くて、同じ場所にいたから弾いてもらったというのは本当ですか?

(坂本)どうだったんだろう……まあ確かに彼もしょっちゅう音 響ハウスには来ていたと思いますよ。
でも“上に達郎がいるか らちょっと呼んで”という感じではなかったと思います。ボーカルのダビングにしてもそんなにすぐにできるわけではないですから。

引用:坂本龍一 「音楽図鑑」徹底解剖キーボード マガジン 2015年 4月号, p.17, リットーミュージック.

山下達郎さん敬愛のギタリスト11人と推薦アルバム

以下はリットーミュージック社 ギターマガジン 2002年11月号より 山下達郎さんが敬愛するというギタリスト11人と推薦アルバムです。

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■J.B.'S 「ドゥーイング イット トゥー デス」

R&Bと言うかブラックミュージックで一番好きなのがジェームス・ブラウンなんですよね。
以前日本で一番ジェームス・ブラウンのシングルを持っているって豪語していた時期もあったんですけど(笑)昔は1日中ジェームス・ブラウンを聴いてるってことがよくありましたね。
結局このベクトルしか自分がギターを弾いてアイデンティティ出せるものは無いなと思って。
いわゆるリードギターの練習をしてもかなうわけないからって、だからとにかくカッティングばかり練習をしていました。

■レジー・ヤング 「エルビス イン メンフィス」エルビス・プレスリー

自分のテイストに一番共感できるのがレジーヤングですね。

■スティーブ・クロッパー 「ザ・イモータル」オーティス・レディング

とにかくR&Bをやってて彼をコピーしない人はいないでしょう。

■ティーニー・ホッジズ 「エクスプローズユアマインド」アルグリーン

ティーニホッジズはサザン・ソウルの中でも一番渋いギタリスト

■ジーン・コーニッシュ 「コレクション」ラスカルズ

リードギターではなくてリフとバッキングしかできないギタリストでリードギターはすごくへた、正直言ってギタリストとしては大したことないんですよ(笑)さっきもいったようにアイドルだったんですよね、だからほとんどの曲をギターで弾けます。

■バジー・フェイトン「ピースフルワールド」ラスカルズ

とにかく凄いギターを弾いていてインパクトはあまりにもすごかった。

■ジミーヴィヴィノ Jimmy Vivino & Rekooperators Do What, Now

この人いいですよ、今(2002年)一番好きなギタリストです。

■鈴木茂 「バンド・ワゴン」 鈴木茂

日本人で一番好きなギタリストをあげろといわれたらやっぱり茂でね〜中略〜ユーミンの「ミスリム」にはいってる「 やさしさに包まれたなら」の間奏なんか、この世のものじゃないですよ。

■松木恒秀 「スペイシー」山下達郎

松木さんは僕のギターの先生。松木さんにギターのならし方を教えてもらったんですよ

■ジェームス藤木 「NEW YORK CITY N.Y.」クールスロカビリークラブ

実は僕はこの人に絶大な影響を受けているんですよはっきり行って天才と呼ぶに相応しい人で日本のロックンロールを書く作家の中で僕はこの人がナンバーワンだと確信を持って言えます。

■松浦善博 「ひとかけらの夏」村田和人

彼はボトルネックを弾かせたら日本一だと思います。

引用:ギターマガジン 2002年11月号 P23 リットーミュージック社

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山下達郎の機材

追記:アルバム Ray Of Hope 完成時(2011年)頃のスタジオにおかれたギターエフェクター

※リンクをクリックするとショッピングサイトへ遷移します、またYahoo!ショッピングでは商品がない場合ヤフオクの相場も確認できます。

・ディストーション MXR Distortion+

詳細は不明ですが、筆記体(script)ロゴの頃のようです。Ray Of HopeのジャケにもDistortion+ありますがブロック体のようです。
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・オーバードライブ KLON Centaur

詳細は不明ですが画像でみるかぎり金色のNo Pictureのようです。

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・コンプレッサー MXR Dyna Comp

詳細は不明ですが、筆記体(script)ロゴのようです。


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※画像はAmazonの販売ページの画像です詳細は以下のサウンド&レコーディングマガジンをご確認ください。


引用:サウンド&レコーディングマガジン  2011年9月号 P29 、リットーミュージック社

※主なもののみ、詳しくはギターマガジンをご参照ください。

メインギター

・Fender テレキャスター

78〜80年製、メイプルネック、ローズウッド指板、ホワイトアッシュボディ。

おなじみブラウンのテレキャス、92年のギターマガジンのインタビューでは70年代初期のもので友人から6万円で購入したものとあります。

しかし2002年のギターマガジンでは友人から5万円で購入した70年末期のものとのこと、新しいほうが正確でかと思う。

山下達郎さんはこのギターが大のお気に入りのようで、同じような音を求めて同じようなシリアルNoを必死になって2〜3本探したが、やっぱりなんか違ったということです。

余談ですが、鮎川誠さんも愛機黒のレスポールの音がどうしても欲しく近いシリアルを探したが、なんか違ったとか話していました、ギターって深いですね。

全く同じものはありませんが、近い仕様のテレキャスは探すことができます。

>Yahoo!ショッピング・ヤフオクでテレキャスのRosewood指板、ashボディを探してみる →こちら!

・Fender ストラトキャスター

ホワイトのボディに黒のピックガード、ローズ指板のストラトは様々なギターギターからの寄せ集め、しかしいい音がするとのこと

山下達郎:「これ以上いい音がするストラトと出会えない」

・GUILD D50

山下達郎:もともと岡林信彦さん所有のギターで「アコーステックはすべてこれ、このギターはなくなると困る」

山下達郎:基本的にレギュラーで使うのはブラウンのテレキャスターとストラトとギルドのアコーステックなんですよ、20年間、この3本のみで90%以上のレコーディングをしてきました。

エフェクター

なし

山下達郎:14年間これ(テレキャスター)にライン直でノーエフェクターでそれだけでやってきた

アンプ

・MATCHLESS DC30

2002年のギターマガジンでは使用アンプが紹介されていました

引用:ギターマガジン 1991年10月号 P246
ギターマガジン 2002年11月号 P23 、リットーミュージック社

今回引用しました、ギターマガジンは売り切れていることが多いようです。
とても濃い内容のギターマガジンですので、見つけたら買いです。

最後までお読みくださいましてありがとうございます。

おかげさまで多数のアクセスをいただいています、ありがとうございます。こちらもおすすめです!
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