布袋寅泰と奥田民生に共通すること
ともに血液型がB型である
布袋寅泰はギタリストととして、奥田民生はボーカリストとしてミュージシャンのキャリアをスタートさせている。
それぞれバンドが解散しソロになったあと、布袋さんはボーカルに力を入れ、民生さんはギターに力を入れ、気がつけばキャリアをスタートしたパート以外の楽器に力をいれて20年以上が経過している。
私フカジはこの20年酒ばっかりのんでおり、まともに音楽を聴いていなかったので、断酒したいま、酒で麻痺させられていたこの20年の音楽の愛情を埋めるべく貪るように音楽を聴いている。
私フカジはユニコーンも好きだったが、それより何倍もBOOWY、布袋さんが好きだった。
どれだけ布袋さんが好きだったかはこのブログの記事がだいぶ溜まってきたので、読んでいただけると大体わかってもらえると思う。
古いものだが、最近2本(3本)のDVDを買ってよく見ている。
- 布袋寅泰 2008年東大寺大仏殿前のスペシャルライブ
- 布袋寅泰 GUITARHYTHM V TOUR
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この3本をぜんぶいっぺんに見ていると、断酒で麻痺していた音楽を感じる感覚が戻っていることがわかり幸せな気持ちになる。
奥田民生のギター
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上記3本見ていて一番驚くのが、民生さんのギターの素晴らしさである。
もちろんボーカルも歳を重ねるごとに深みがまし素晴らしいのだが、民生さんには恐縮だが、ボーカルはよくて当たり前というような聴き方をしてしまう。
ユニコーン時代のハリはないが、今のボーカルには味があり、パワーもまだ十分以上にある、が、なんといってもギターがたまらない。
民生さんの昔からのギターに対する愛情については以下の記事で書いたが、見ればみるほど、聴けば聴くほど素晴らしい。
民生さんのソロになってのCDはかなりやすく買えるので、ほぼ購入してしまった。そしていまはDVDをコツコツと探している。
民生さんは年齢を重ね進化し続けていると感じた。
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布袋寅泰のボーカル
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- 布袋寅泰 2008年東大寺大仏殿前のスペシャルライブ
- 布袋寅泰 GUITARHYTHM V TOUR
なぜこの2枚組のDVDを購入したかというと、YouTubeでみることのできる東大寺の「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」が素晴らしかったから、ぜんぶ見たいと思い購入した。
しかし、その「東大寺」DVDのベストテイクが「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」だった。他の曲は残念ながら何度も繰り返し見たいと思えない。
「GUITARHYTHM V TOUR」は、GUITARHYTHMを振り返る演出で懐かしさなどあり、よく見ている。
また、懐かしさだけでなくGUITARHYTHM系の進化といえる楽曲「DECALOGUE」や「SCIENCE KILLED THE FUTURE」なども聴ける。
とくに「SCIENCE KILLED THE FUTURE」はスクイーズセカンドあたりの無理やりテクノな感じでカッコイイ。
そして「FLY INTO YOUR DREAM」のスローバラードのところでは涙まででてきてしまった。
だが、残念なことに、民生さんのボーカルがよくて当たり前という聴き方をしてしまうように、布袋さんのギターもよくて当たり前という聴き方をしてしまい、期待通りではあるが、期待以上ではないのだ。
この3枚のDVDを見てあらためて再確認したこと。前回の「Baby Alone」の記事で書いた、布袋さんの作品の中でどれが一番好きか、答えがでた。プロデュース作品などでは「Baby Alone」でBOOWYなども含めると「GUITARHYTHM Ⅰ」である。
布袋さんの他アーティストプロデュースアルバム含めてこの「Baby alone」が一番好きですね。 ※BOOWYやGUITARHYTHMシリーズを入れると1週間ぐらい悩みそうですが(笑) ...
「GUITARHYTHM Ⅰ」すべてが想像を超えた衝撃だった。当時色々なところに書かれた布袋さんのボーカル力の弱さなんて、「GUITARHYTHM Ⅰ」の素晴らしさの前には全く関係ない。「GUITARHYTHM Ⅰ」のボーカルには味がありエモーションが詰まっている。
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古いパチパチロックンロールに音楽評論家の小野島大さんがGUITARHYTHM Ⅱについて書いた文章を引用させていただく。1995年当時、この文章をよんでとても共感し唸った記憶がある。
「GUITARHYTHM Ⅰ」に完全にノックアウトされていたぼくは、当然のことながらギタリズムプロジェクト再開に大いなる期待を抱き、ちょうど他のアーティストの取材で訪れていたロンドンで録音が進行中であることを聞き、合間をみて彼の宿舎までおしかけていってインタビューした。
これがきっかけとなって、ぼくはそれからしばらくの間、毎月のように布袋の取材をすることになった。短期間にあれだけの量をインタビューをこなしたアーティストは他にないし、今後もないだろう。それだけ当時の布袋寅泰および「GUITARHYTHM Ⅱ」への思い入れはハンパなかった。
〜〜中略〜〜
(「GUITARHYTHM Ⅱ」を)現在(1995年ごろ)聞き返してみるとちょっと陳腐に感じられる箇所もあるし時代の気分にそぐわない部分もある。「Ⅰ」のようにパーフェクトな作品ではけっしてない。だがその不完全さは布袋という人間自身の不完全さにほかならないのだ。
以降も着実に佳曲を発表し現在も依然として日本のロックシーンのトップに君臨し続ける布袋寅泰。
しかし、個人的視座から言わせてもらえば、「Ⅱ」以降の布袋はぼくが考えていた(期待していた)音楽的方向性から若干ずれてきてしまったように思う。
それをここで詳述するのはさけるが、「Ⅰ」でのみごとに完成されたモダンタイムズロックンロールの切れ味、「Ⅱ」でのあきれるほど芳醇な音楽的混沌をみる限り、このひとの音楽的才能は疑う余地もなく、ぼくの彼に対する信頼が薄れるわけでもない。
小野島 大 パチパチロックンロール「1995年3月号」, p.17, ソニーマガジンズ.
布袋さんと親交があったのでちょっとオブラートに包んだような書き方をしているが、早い話「Ⅱ」が期待はずれだったと書いている文章である。
「GUITARHYTHM Ⅱ」以降2曲目から3曲目ぐらいまでは、アルバムを初めて聴くとき「今回はきたか!」とワクワクしているのだが、だんだんなんかちょっと、、と飛ばしてしまう。
「GUITARHYTHM Ⅱ
⇒1. GUITARHYTHM REPRISE ⇒2. BEAT EMOTION ⇒3. PRISONE
「GUITARHYTHM Ⅲ」
⇒1. MILK BAR PM11:00 ⇒2. UPSIDE-DOWN ⇒3. DIRTY STAR
「GUITARHYTHM Ⅳ」
⇒ごめんなさい、あまり好きではないです。
「King&Queen
⇒1. RUNAWAY! JOHNNY!!! ⇒2. スリル ⇒3. TWO OF US
「Ⅱ」のPRISONERのAメロの開放弦のぶつかりとか、ソロのサスティナーの衝撃とか「カッコイイ!!」って聴いたり、「UPSIDE-DOWN」にしびれたり、「TWO OF US」のポップさにやられたり。
「GUITARHYTHM Ⅰ」がすごすぎるからですよ、その後いろいろ考えちゃったのは。
小野島 大さんが上記引用の文章で言いたかったこと、私フカジの解釈違いかもしれませんが、布袋さんも人間であるということ、完全ではない。
布袋さんは、氷室さんのような最高のボーカルとやっていたこともあり、他のボーカルと組むと長く続かないということが自身でよくわかっていると思われるので、ソロでやっていると考えられます。
が、やはり布袋さんと張り合えるボーカルと組み、ギターというポジションで、ボーカルと火花を散らしせめぎ合って欲しい。
奥田民生の総合力
比べること自体が間違っていて、いちファンの私フカジが偉そうなことを書くのは恐れ多いのですが。
歌ものである以上ボーカルに耳が行ってしまいます。
民生さんのあのボーカルに進化したギターはもう無敵です。
ソロになってそれぞれ元々のパート以外のレベルをあげた布袋さんと民生さんですが、民生さんの新譜は待ち遠しいですが、布袋さんはGUITARHYTHM Ⅰが一番好きです。
私もミュージシャンの大変さはわかっているつもりですが、ファンとは勝手なものです。
ともに血液型がB型は関係ないと思います。
最後までお読みくださいましてありがとうございます。
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