大量飲酒で壊れる人間関係
20年弱、毎晩飲んできた酒を断酒して600日が過ぎた。
断酒初期に感じた頭のクリアさ、朝の爽快さは断酒を積み重ねると当たり前のことになり、フィジカル的には普通に快調な毎日が続く。
600日断酒してあらためて断酒のメリットを考えると「飲み会の翌日の反省」「酒で壊れる人間関係の心配」がなくなったことが大きいのではないかと思うようになった。
大量飲酒のデメリットのは様々あり、1番のデメリットは酒をトリガーとする様々な病気での「死」であるが次点は「人間関係が壊れてしまうことがある」ということではないだろうか。
私の経験からいくと、額にもよるが、ものを失くす、落とすなどは人間関係が壊れることに比べれば、まだ代わりがあるので良いと思う。
会社経営をしている友人が会社のお金40万円落とした話はまだましとはなかなかいえないが、、、
なぜ大量飲酒で人間関係が壊れるのか?
- 日ごろ見せない姿を見せてしまう
- 相手に余計なことを言ってしまう
私は飲みの席で上記2つが発生したときに人間関係が翌日から壊れた
以下青山正明さんの危ない薬より引用させていただきます。
酒にまつわる3つの迷信
ドラッグたるアルコールを百薬の長と見なすのは明らかに間違いである。それと同様に世の酒飲みの間に広く浸透している迷信を3つほど挙げ、ひとつひとつその真偽のほどを検討してみよう。
1. 自信
酒を飲んでいても運転に差し支えない、酒を飲むと思っていることが素直に言える。
こうした酒飲みの自信というか思い込みは真実とは異なる場合が多い。
アルコールやヘロインなどのダウン系ドラッグ(抑圧剤)は反射作用、反応時間、筋肉反応効率といった神経系の諸機能を確実に低下させる。
したがって問題なしと思っていても実際にはブレーキを踏むタイミングが遅れていたり、彼女に思いを打ち明けたはいいが支離滅裂な内容だったりすることがほとんどなのだ。
(※「2.」は体が温まる「3.」はセックスが強くなる)引用:青山正明,危ない薬,酒にまつわる3つの迷信,1992年11月15日, p.162, データハウス社.
上記は20年以上前に書かれたもので、以前は当たり前のように行われていた飲酒運転はその後世の中から消滅しつつある。
しかし、大量飲酒者が引き起こす酒席での問題には規制のかけようがないので、まだ発生していると思われる。
アルコールが麻痺させる前頭葉
多くの人は、本能を理性で抑制して人間関係を築いている。
飲む相手が同じような酒量であればお互い記憶がもうろうとしているので翌日「お互い飲み過ぎたね」で終わることが多いが、酒量のバランスがかけ離れている場合は相手との関係が壊れてしまうことがある。
アルコールには、脳の理性を司る部分(前頭葉)を麻痺させる作用があり、飲めば飲むほど、理性は失われて本性がでるなんて言われている。
動物には理性が殆ど無い、理性とは人間が人間らしくあるための重要なことだ。
酒を大量に飲んでいると脳の理性の部分(前頭葉)が麻痺していき本能がどんどんむき出しになっていくことは、酒好きならなんとなく実感していることだろう。
私のような溜め込んでしまうタイプは、ここで様々なことが開放されストレス解消になると思うのだが、人間が動物的になるとどうなるかはすぐに想像つくし、たまには動物みたいにならないとやってられない、というのもわかる。
私は断酒するまで、いくつか人間関係を壊した。
その多くは頭の中にあるが口には出さなかったことを口に出してしまったことにある、と思う。
実際は記憶がなくその後触れないでおいているので、真相は確かではない。
また、百年の恋も冷めるような行動と完全に洒落にならない指摘を受けたことがある。
人間にはテレパシー能力がないので、人間関係とは日頃かわす言葉やメールで築かれていることが多い。
人間らしいコミュニケーションとは
- 当たり障りない話
- 傷つけちゃ悪いから口に出さない
- 上司だから気を遣う
- 恋人のあらなど少々のことはお互い様と目をつむり良好な関係を築く
など、少し消極的だが前頭葉が言葉を選び相手との距離などを計算し会話をしている。
そこに酒が注ぎ込まれ、前頭葉が麻痺していくのである。
頭に浮かんだことが口に出るスピードが劇的に向上する。
ここだけ聞いているとまるで頭の回転が早くなったみたいだが、相手が傷つくことや、今後の人間関係など考えなしに口にするものだから
言われた相手は「そんなこと思ってたの!?」となる。
- 現在の距離感では言わなくていいことを言う
- 他人に指摘されると傷つくことを言う
- 無礼講という言葉を正直に受取り、上司ということを忘れて話してしまう
- 恋人への不満などぶつけてしまう
さらに厄介なのは、過去一瞬だけ頭をよぎったことを、いつも考えているような強い口調で断言しているようだ。
ようだ、と書くのは、その厄介な発言をしている時のすべてが記憶をなくしている時なのでほぼ覚えていない。
記憶をなくせば失くすほどろくな事をしていない。
人間関係の悪化とは、相手から自分への信頼や情が切れた瞬間であり、ある意味「死」と同じレベルではないか思う。
翌日すぐに回復し酒を飲むことが楽しかった20代から時は過ぎ、40代のいま、飲み会や酒席を楽しむには酒を飲まないことが得策となった。
大量飲酒の1番のデメリットは死です。酒が引き金とした様々な病気に侵された父の死を目の当たりにし確信しました。
酒、アルコールは成人には法律で認められ、多くの方には楽しいものであるが、
一部の私のような酒癖の悪い酒飲みには、いつか何処かで聞いた「キ○○イ水」と呼ばれる液体であることを自覚しなければいけないと思う。
もし一度でも翌日反省するような飲み方をしたら、二度目がくる前に自分とアルコールとの距離を考えたほうがよい、自分だけは大丈夫と思っていても、その反省を繰り返す確立は非常に高い。
私は酔いがゆるやかになるあらゆる方法を実行し、今回の飲み会は酔っ払わずに適度で烏龍茶に切り替えようと考え飲み会に向かい、結局翌日反省するということを繰り返し、最終的に断酒にたどり着きました。
断酒して600日が過ぎましたが、酒で余計なことを言う心配がなくなったこと、また飲み会の翌日記憶のない中いらぬ心配と反省で時間を無駄にすることがなくなったことはかなりのメリットである。
600日断酒して考えるメリット
大量飲酒で記憶を失くし人間関係を壊す心配がなくなった。
最後までお読みくださいましてありがとうございました。
追記:晩酌をなかなかやめることができないあなたへ
かれこれ断酒は継続し、いま2400日以上断酒しています。
20年以上毎晩毎晩飲んでいた焼酎やビール、飲んでいた頃を思い出すと、つくづく酒にコントロールされていた。
酒を飲んでいた頃は誰かに「お酒やめたほうがいいよ」なんていわれると、私は本当にうざく感じたので、飲みたい人に私はなにもいわないようにしました。
でも、いまこの記事を最後までよんでくれたあなたは、お酒をやめたいと思っているのではありませんか?
いま「いまやめたい」と思った気持ちはとても大切、そのままにしておくとやめたい気持ちは数時間後、体調が回復するとどこかへ行ってしまいます。
そしてまた新しいビールの缶を開けます。
せっかく出てきた「やめたい」という気持ちから、いますぐ行動に移してください。
私から提案です。
いま自宅でアルコールの感受性を検査できます。
あまり現実をみたくはないかもしれませんが、断酒のきっかけです。
金額は5278円(※税抜き)と飲み会1回分ほどの金額です。
私は断酒後100万以上酒代が浮いている計算ですので、アルコールの感受性検査の金額は酒をやめるとすぐに元がとれます。
あなたが今後使うであろう飲酒金額を考えるとかなり効率的な投資です。
>>自分を知るために「アルコール感受性遺伝子検査キット」 →こちらから
私フカジが実際に検査した記事も書いています。
関連記事:【レビュー】GENOTYPIST アルコール感受性遺伝子検査キットの断酒への活用方法
断酒1500日を超え継続中です
おかげさまで多数のアクセスをいただいています、ありがとうございます。
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