晩酌をやめ、お酒をのまないようになり200日が経過した。
まだまだ気が抜けないがどうにか継続している。
毎晩の晩酌がしみつくと一晩ですら飲まないことは簡単ではない、しかしやめる方法はあった。
追記(2021/04/21):現在2400日を超えて継続中です。
晩酌や飲酒習慣をやめたくてこのブログにたどり着いたあなたは最後まで読むと何かが変わるかもしれません。
私フカジが200日成功した考え方や思考を紹介します。
晩酌をやめることができなかった父
今私フカジはいま、とりあえは飲みたいという欲求がでてこなくなった。
しかし、一口飲むとまた戻るらしいのでまだまだ続く。
この200日の間に、人生で1度あるかないかの重大な出来事が起きた。
父親が亡くなったのである。
私の酒好きは父親ゆずりで、父親は毎晩晩酌、飲み会の時などは記憶をなくすまで飲んでいた。
70歳をすぎて体の調子が悪そうだったので、以前より酒をいっしょにやめようと散々持ちかけ、酒の悪いところなどを話したが、とうとう死んでしまった。
「酒好き」なんて書き方が甘いのですが、私たち親子は下記の厚生労働省の自己診断にほぼ全てあてはまります。
厚生労働省 知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス アルコール依存症より引用
引用:厚生労働省 知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス アルコール依存症 アルコール依存症(alcohol dependence syndrome)のICD-10診断ガイドライン
今回のような形で死に向き合うのははじめての経験、父親の死の直前の1ヶ月は壮絶だった。
直接飲酒が原因ではないが、毎晩毎日の飲酒を引き金にあらゆる疾患が複合的に体を蝕んでいたようだ。
私はこの父親から生まれてきた意味を確信した。
父親は死をもって私に酒を飲むなと言っている。
私はお通夜、葬式と一滴たりともお酒のたぐいを口にしていない。
他人は変えることができない
このブログは、お酒を飲まない日々の変化などから自分のモチベーションアップのため書き始めた。
飲まないことにより頭がクリアになり、元々趣味であった音楽の話題が増え布袋寅泰、音楽ブログとなったが、お酒をやめようとしているどこかの誰かの励みにでもなればよいなと思っていた。
そして、父親の酒好きをどうにかやめさせたい、せめて毎晩の晩酌の頻度をへらしたいとも思っていた、しかしムリだった。
どこかの格言のとおり他人は変えられない。
【酒好きであった父の亡くなる直前の状況】
- 具合が悪く病院で処方された大量の血圧の薬など服用
- 酒を飲むと具合が悪くなり1合すら飲めないのだが毎晩飲もうとする
- この飲めない理由は歳のせいといいはる
飲めないのに酒を飲むのである。
もうどれだけズブズブになっているか…
いくら話したところで、自分が変わろうとする意志がないと死ぬまでわからないのである。
死ななきゃ治らないとは本当のことだった。
昔からお酒は百薬の長と言われていますが、実は大ウソです。本当は百害あって一利なしなのです。〜〜中略〜〜長い期間大量に飲み続ければ胃はボロボロになり、腸はただれ、もちろん肝臓も悪くなる。内蔵全部に悪影響を与えるのである。
美輪明宏 世直しトークあれこれ お酒について 2007年, p.130, PARCO出版.
・横尾:人間が反自然的行為をやっている以上は精神的な面にもにも肉体的な面にも障害をきたし、いずれは自らを破滅に追いやっていくという一番基本的な大事なことをおっしゃっているようなきがするのです
・川島:それで私は言うんです。自分はそうしているんですけども、他人に酒を飲むな、タバコを吸うな、肉を食うなとは、あれを食うなということは言わないと、なんでもやれとそのかわり60歳以下で死ぬことが覚悟なら(笑)
・横尾:なんか人間の生命力のキャパシティっていうのは決まっているようですね。短距離をダーって走っていって、ストンといっちゃう人もいるし、細く永く生きる人もいるしそういう意味では平等かもしれないですね。
・長尾:そうですね、平等ですよ。
横尾忠則対談集「今生きる秘訣」川島四郎対談 「生きる秘訣」1998, p.203, 光文社.
晩酌をやめる方法
父の死を目の当たりにして、飲酒うんぬんを通り越して「死」や「人生」について考えるようになった。
私フカジは40歳を過ぎている。
うまく生きて人生80年としてあと半分だ、そのうち頭がわりとまともに働く時間なんてあと10年ぐらいじゃない?
お酒を飲んで楽しめるのは20代ぐらいまで
20代
⇒酔うことが楽しく、また次の日に酒が残らなかったので仕事など差し支えなし
30代
⇒だんだん酒が翌日残るようになる、仕事に差し支えでることもある、脳の働きが鈍くなる
いま40代になり、頭がしっかり働く時間がもう20年ぐらいしか残されていないなら、酒でつぶす時間がもったいないと思うように意識が変化した。
家族との時間、聴きたい音楽、読みたい本、見に行きたいライブ、まだ行っていない外国への旅。
やりたいことがまだまだ沢山ある。
でも正直なところ、そんな正論、そんな考え、これまで何度も何度も頭を駆け巡った、わかっているけどビールの缶を開け、焼酎をグラスに注いでいた。
今回は違った。
父の壮絶な死は自分の未来の姿だ。
このまま飲めばこうなる、はっきりとイメージできた。
それほど壮絶だった。
あなたにはやり残したことありませんか?
20代
⇒酒を飲みながら音楽やライブも楽しめたし本も読めた。
30代
⇒だんだんそれが無理なんじゃないかと思うようになったし、家族もできたので自分を大切にしようと思うようになった。
40代
⇒酔っている気持ちのよい時間が短くなりすぐ寝てしまう、酒を楽しめなくなったのだ。
シラフでいることが重要になった。
成功する人は努力する、成功しない人は努力しない、その差だ」
⇒「努力する人間には志がある。しない人間には志がない。その差だ」
⇒志がある人は「人間は必ず死ぬ」ということを知っている。志のない人は「人間が必ず死ぬ」ということを本当の意味で知らない」
ひすいこたろう「あした死ぬかもよ?」(2012/12/26), p.22, ディスカヴァー・トゥエンティワン .
晩酌をやめる方法のまとめ
「お酒をやめる」のではなく「死を意識する」
「酒をやめよう」ぐらいの考えでは私のような心の弱い人間には、強力な飲酒欲求に太刀打ち出来ない。
もう一度確認。
下記の診断にあてはまるあなたは、酒を飲むとき「死ぬ覚悟ができている?」と自分に言い聞かせて飲んでください。
厚生労働省 知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス アルコール依存症より引用
引用:厚生労働省 知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス アルコール依存症 アルコール依存症(alcohol dependence syndrome)のICD-10診断ガイドライン
これに当てはまらない方は、飲酒をコントロールできていると思いますので
特にそこまで思わずお酒を楽しめばよいと思います。
酒をやめるという発想ではなくやり残したことをやるためには、「酒を飲んでいる時間はない」という考え方にシフトして、まず一日飲まないで寝る。
まず「飲まずに寝る」が第一歩です。
このまま飲むと、確実にその日は思うより早くやってきます。
毎日の晩酌をやめるとどうなるのか
体への影響
アルコールの常用は肝硬変、糖尿病、慢性膵炎、胃・十二指腸潰瘍など全身臓器に甚大な障害を及ぼす、神経系も侵され末梢神経炎をはじめ色々な神経疾患が併発される、また免疫力が低下し結核エイズなどの伝染病にかかりやすくなる。さらにアルコール性痴呆症といって知能の低下を特徴とする老化現象も確認されている。
青山正明「危ない薬」,1992, p.163, データハウス.
青山正明さんという方がインターネットなき時代1992年に自分でいろいろためした強烈な一冊「危ない薬」からの引用である。
20歳ぐらいの頃にたまたま手に取り、なんだか凄い人がいるなと思いながら読んだ本であるが、そこにお酒のことも書いていた。
酒もタバコも心身に重大な損傷を与えるのは20年、30年後という長い年月を要することだ。これなら労働力の落ち込みを気にかける必要もないし、無事お勤めを終え50代、60代になって死んでくれれば福祉予算の捻出に腐心しなくてすむ。このようにアメとムチを無ね備え、なおかつ定年間際になってはじめて心身を破綻する酒とタバコはお上にとって非常に好都合なドラッグである。
青山正明「危ない薬」,1992, p.169, データハウス.
この本に書いてあったことの半分ほどが父親の死に当てはまり、内容に間違いないことを確信した。
数日前、私の目の前で実際に起きたこと。
長年酒を毎晩飲んだことが引き金と考えられ、正常な判断力などが鈍り、糖尿病にやられ、免疫力が下がり、肺の難病にかかり死んだ。
病院の先生から難病といわれる状態だったのに入院直前まで酒をやめることができないほど父は精神面まで蝕まれていたことになる。
ある日、定期検診後に即入院という体の状態だったのに、前日まで晩酌をしていたんですよ。
・肝硬変、糖尿病、慢性膵炎、胃・十二指腸潰瘍
・神経疾患
・免疫力
・知能への影響
飲酒習慣をやめると青山正明さんの本では上記に影響があるということです。
これは教科書どおりの内容なので病気になってみないとわからない。
中学校の保険の教科書にあったような「縮んだ血管」や「真っ黒な肺」の画像をいくら見せられてもタバコを吸うことと同じだし、長年の飲酒により脳の萎縮で深く考えることができなくなっている可能性もある。
以前、九大歯学部だった友人から「喫煙者の解剖実習」の話を聞いたことがある。
実習の数日後にその話を聞いたので生々しく詳細は避けるが、実習は喫煙者だったようで凄い状態の肺だったらしく、受けた学生の喫煙者全員がタバコをやめる宣言をしたということだった。
当時私フカジはタバコを吸っており一日一箱以上のスモーカーだったがその友人の話は他人事。
やめたほうがいいという助言には聞く耳持たずだった。
父の壮絶な死を目の当たりにした私はこの喫煙者の解剖実習を受けた学生と同じ心境だ。
やっと当事者としての意識がでた。
酒税、お金編
先日の第3のビールのニュースにも取り上げられていたが、お酒類には沢山の税金がかけられている。
大人の嗜みなので、当たり前といえば当たり前なのだが、気付きづらいところで、飲まない人より沢山の税金を払っていることは自覚しておいたほうがよいと思う。
酒税について、先ほどの青山正明さんの著書「危ない薬」に「酒を合法とする為政者の本音」という項目で青山さんの持論を展開されているが、内容が過激なため、ここで引用すると敬遠されそうなので、もし、本気で断酒しようと思っている方はこの本を購入してみてください。
そんじゃそこらの本より考えさせられます。
なによりチリもつもればでお金が残ることはモチベーションアップにつながります。
ちなみに私は先行投資したMacBook Proの金額を購入したであろうビール代合計がゆうに超えました。
それにブログの記事も溜まってきましたし、稚拙ながらブログを運営するというスキルも身につけ、複数のブログを運営しています。
おかげさまでブログでサーバー代ほどの収入もあり、書くことが楽しくなってきています。
志(こころざし)はありますか?
調子のいい時、自分がそんな状態になることなんて想像もつかない。
なのでいくら体に悪いと言われても百聞は一見にしかずの逆です。
死の間際、かなり苦しかった状態であろう父の口から小さな、よわよわしい声で
「いままで飲んできたの悪かったのかな」と聞こえてきました。
父親の口からこんな言葉を聞きたくなかった…
その数日後意識不明の末、息を引き取りました。
体に気を付けて、お酒をひかえるなどまだしも、好きなだけお酒を飲んでいた。
死人に口なしであまり書くのもよくないが、自分の好きで酒を飲みそれが原因で死んだ。
本人はよいが残された人間は大変だ、特に母親を見てると…
もし、あなたがやめたいような飲酒習慣がありこのページヘたどり着いたのであれば、結局やめることができるのは、あなたの意志しかない。
そして飲みたいその一杯に変わる何か「志」が必要。
あなたの「志」はなんですか?
それはたぶん
ここまで読んでくれたあなたにはわかっていて、その胸のなかにある。
追記:晩酌をなかなかやめることができないあなたへ
かれこれ断酒は継続し、いま2400日以上断酒しています。
20年以上毎晩毎晩飲んでいた焼酎やビール、飲んでいた頃を思い出すと、つくづく酒にコントロールされていた。
酒を飲んでいた頃は誰かに「お酒やめたほうがいいよ」なんていわれると、私は本当にうざく感じたので、飲みたい人に私はなにもいわないようにしました。
でも、いまこの記事を最後までよんでくれたあなたは、お酒をやめたいと思っているのではありませんか?
いま「いまやめたい」と思った気持ちはとても大切、そのままにしておくとやめたい気持ちは数時間後、体調が回復するとどこかへ行ってしまいます。
そしてまた新しいビールの缶を開けます。
せっかく出てきた「やめたい」という気持ちから、いますぐ行動に移してください。
私から提案です。
いま自宅でアルコールの感受性を検査できます。
あまり現実をみたくはないかもしれませんが、断酒のきっかけです。
金額は5278円(※税抜き)と飲み会1回分ほどの金額です。
私は断酒後100万以上酒代が浮いている計算ですので、アルコールの感受性検査の金額は酒をやめるとすぐに元がとれます。
あなたが今後使うであろう飲酒金額を考えるとかなり効率的な投資です。
>>自分を知るために「アルコール感受性遺伝子検査キット」 →こちらから
私フカジが実際に検査した記事も書いています。
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