アルコールに溺れた20〜30代
飲み会の時だけ飲んでいた酒が、「毎晩」になったのは23歳だった。
それから二十年弱、二日酔いで飲めない日以外は風邪をひいても飲んでいた。
飲みだしたら記憶をなくすまで飲むようになったのも、毎晩飲みだしたころと同じ時期だ。
記憶をなくしてるがちゃんと家に帰って着替えて寝てる。道端で寝たりしたことはない。しかし、翌日目が覚めてみると、バック、財布、携帯、あらゆるものを無くしていること多数。
飲酒量は毎日晩酌で発泡酒もしくはビール500mlを3本ほど、これを23歳ぐらいから20年弱、この飲酒の習慣に嫌気がさし、断酒を決意し、断酒50日を超えた。
最初は幻覚見たりするんじゃないかと、不安だったが特になにもない、今まで酒に頼りすぎてたのか。
酒を止めてのプラス面、お金が残る、時間が増えるなどの他に、予期せぬとても素晴らしい効果があらわれた。
若いころ情熱を注いでいた音楽を感じる力が復活してきたのだ。
20代はいくらでも酒を飲めたような気がした。
翌日の二日酔いは別として、飲んでいる最中は天井なしに気持ちよくなったし、酒好きの友人ばかりで最高に楽しかった。
20代後半から、酒を飲まないと、音楽がよく聴こえなくなっていた気がする、また酒を飲むと音楽が気持ち良く聴こえるようになってた記憶がある。
そして酒を飲みながらギターの練習をしたりしてた。
30代、引き続き酒を浴びるように飲んでいた、でも、どんどん飲める量が減っていき、それに伴いシラフでも、酒を飲んでも、あまり音楽が気持ち良いとは思えなくなっていた。
音楽が気持ちよく感じない、しかもあれほど情熱を傾けていたギターに対しても醒めてしまったのは、歳のせいとばかり思っていた。
しかし違った。
断酒日数と音楽の感じ方
・1日目
「もう、飲まない」と強い飲酒欲求のなか、無理やり寝る。
・2日目
会話で話すべき言葉が昨日までと違いよく浮かび、言葉を選ぶ余裕ができる。
夜になると飲みたいが、またまた無理やり寝る。
・3日目
いつも車の中で、ランダムにipodから曲をかけてるのだが、ギターの倍音、シンバルのきらびやかさ、ベースの包容感、コードチェンジの快感、最近聴こえなかった音が聴こえたような気がした。
2日も飲まなかったので、今日はいいだろうという飲酒欲求が起きるが我慢出来た。
・7日目
朝車のなか、たまたま始まったナンバーガールの「透明少女」が、まるで初めてこの曲を聴いた時のように、鮮烈なイメージが頭の中に浮かんできた。
酒が脳みそを鈍らせ、感じる力を削いでいたことを確信。
・14日目
ギターの音が気持ちよくてしょうがない。
・30日目
音楽を聴くことが楽しみになり、特に若いころ聞いていた音楽に新たな発見がある。
また、音楽だけでなく流し読みしていた雑誌が面白い、文字を読むスピードが上がる、一つ一つの単語の意味を理解するスピードが上がる。
・50日目
歳をとるといろいろ我慢しなきゃいけないけど、こんなに音楽がよく聴こえるのならこの先、酒を飲まなくても良いと思える。
プライオリティの高さは人によりだが、音楽が好きで本当によかったと思う。
断酒1500日を超え継続中です
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