布袋SOUND

YAMAHA ギターアンプ JX20には布袋寅泰使用エフェクターで人気のオペアンプが搭載

2015-10-19

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YAMAHA ギターアンプ JX20

記憶は曖昧だが30年ほど前、親戚か誰かに譲り受けた初めて手にしたギターアンプだ。
どこかにあったな、ぐらいは覚えていたが実家の倉庫の奥からでてきた。
スイッチを入れると少しガリはあるがまったく問題なく音がでる。

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日本製すごい。そして、意外にというか、結構音がよい。
思い出での美化か体に染み付いているからか、グッとくる音。

昔スタジオにはYAMAHAのF100−212とJC120がよくおいてあったが、このJX20を使っていたのでJCだけでなくF100−212の方が自分の好みの音に近づけるスピードが早かった。

F100−212は80年〜90年代のスタジオによくおいてあったYAMAHAのアンプ。
80年代当時レッド・ウォーリアーズの木暮 武彦(シャケ)さんはビルローレンスのワンシングルのストラトにF100という組み合わせで絶妙なトーンのロックンロールなフレーズを繰り出していた。

憂歌団の内田勘太郎さんもF100を好んで使用し製造中止になったあとストックしていたとどこかで読んだ、その後Hi-STANDARDの横山健さんが内田勘太郎さんより譲り受けたF100-212を使用してアルバムを制作するなど、私より上の世代から比較的若い世代にまで人気のビンテージアンプだ。

F100−212は私の世代のギタリストならJCと同じく馴染みが深いと思うが、ソリッドで艶がありパリッとしていた記憶がある。

今回の記事のJX20はF100に比べると、大きさやワット数から異なるが、F100に比べすこしふくよかな印象だった。

中学生の頃はあまり良くわからないままこのアンプJX20を使っていたが、いまネットで当時のカタログを見てみるとF100は1979年のカタログには掲載されておりJXはその後に1980年に発売されている。

ちなみに、F100より前に発売されているJシリーズのJ-145を布袋さんはBOOWYで1984年頃使用している。

布袋寅泰BOOWY時代使用機材のディレイ、KORG SDD-3000が復刻していた!

■アンプ
・JC-120(ROLAND)
・J-145(YAMAHA )
〜1984年 PLAYER2月号より〜

JX20はその名のとおりパワー20W(ピーク40W)でスピーカー 25センチ (JA2513 8Ω)とのこと、結構でかい音がでる(笑)これは子供の頃うるさいと言われるわけだ。

ヤマハ ギターアンプカタログ 1980年

リンク先 参照:楽器カタログの世界 (YAMAHA 1980年 ギター・アンプカタログ)

使用ギターや環境に合わせてイコライザーなどで調整すれば自宅アンプとしては、かなりグッとくる音になる。

ちょっと気になったので、ガリとりも兼ねて中をみてみた。

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布袋さん使用のKORG OVD1のオペアンプ JRC4558DV

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ネジを外せばすぐに分解ができた、お決まりですが、分解は自己責任でお願いします。
ポッドに少しの接点復活剤でガリは治りました。

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なんだか高級なオーバードライブの回路を見ているような丁寧な感じですが、オペアンプにJRC4558DVが2つ搭載されていました。

このJRC4558DVは布袋さんが使用していることでプレミアとなっている機種KORGのオーバードライブOVD−1やコンプレッサーのCMP-1に搭載されているオペアンプで、一時期は数千円で取引されていた希少価値の高いオペアンプです。

80年代ごろのYAMAHAの製品によく使われた汎用オペアンプですが、布袋さんがセレクトした機材に搭載されている選ばれたオペアンプなのです。

この2つがどういう働きをしているかは私フカジの知識ではわかりませんが、ボリュームにあるディストーションのスイッチをカチッといれると結構ディストーションがかかります。

このJX20 はJRC4558DVを搭載した歪みのエフェクターをとおしたような音とともいえるのではないでしょうか。

布袋さんの音かは別として、今聴くとブルージーな印象、気持ちの良い音の秘密はこのオペアンプにあるのかもしれません。

そしてこのアンプ、オークションでかなり安く落札できます。

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JX20はオークションではかなりリーズナブル

私フカジの主観ですが、JX20はそんな値段の音ではないと思います、発売当時の定価は30800円、比較になりませんがいまだとBOSS GT-001が余裕で買えます(笑)

落札して分解してオペアンプ外して出品すれば、上手くいけば利益まで出ちゃいそうな感じです。(笑)
※もったいないのでそんなことはしないでください!

ライブやスタジオで使用するにはF100かF50だし、自宅ではちょっと音が大きいので人気がないのかもしれません。

自宅練習用だと普通はRoland CUBEシリーズやYAMAHA THRシリーズなどを買いますよね。

でも、もし状態が良く価格に見合うものを見つけたら、多少大きな音を出せる環境があれば、手に入れておくとグッとくる音が楽しめます。

もちろん古いので多少のメンテはもちろん必要ですが、YAMAHAのアンプの快感が味わえます。

最後までお読みくださいましてありがとうございます。

※ビンテージアンプ、楽器の取り扱い、分解にはそれなりの知識など必要になります。JXやFシリーズは30年前のアンプです。古いものは音がでない可能性もありますので、オークションなどでの落札は説明文などをよく読んで落札してください。


 

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