hideについて、過去のインタビューなどからギター上達の秘訣を探ります。
※hideはhideさんにするとなんだかしっくりこなかったので敬称略で今回は書きます
繊細であったhide
フカジは、元々BOOWYなどをコピーしていたところ、友人にエックスやるからギターを弾いてくれと頼まれ、軽い気持ちで参加したところ全く弾けずに、毎日4〜5時間、低音弦の16分刻みの練習することになり途方にくれた過去があります。
なんとか形になりましたが、バッキングを全音符で弾いたり、誤魔化し誤魔化しでした(笑)
毎日毎日弾いたのですが、結局まともに弾けなかったですね、まぁBOOWYとかも弾けてたかと言われれば違うかもしれませんが(笑)その後ポール・ギルバートとかをもの凄い勢いで弾く友人に出会い自分は練習不足であったことを思い知ります。
布袋さんに多大な影響を受けていたため、私の速弾きのプライオリティは低かったこともありますが、速弾きに折れたのが本音です。
しかし、その滅茶苦茶早く弾く友人は譜面どおりには弾けるがコードを一つも覚えていないということを知り、時間は有限でありその時その時の選択一つ一つがその後の人生に大きく影響を与えていると、あれから20年以上たった今、ギターの練習の枠をとおりこしてhideのその後の人生までも考えてしまい感慨深くなります。
以前の記事で引用した以下の文ですが、元々断酒がテーマである本ブログでは興味深いインタビューなので再掲載します。
飲んで暴れるのは大体3人(ヨシキ、タイジ、ヒデ)なんですよヨシキとタイジは大体おぼえてるんですけど、ヒデの場合はほとんどおぼえてない。そういう時はみんなでヒデちゃんが怪獣になったって言ってる。
すごく繊細なとこがある。自分の美意識を一つ作ってて、それを貫いていこうって意志があってその美意識っていうのがすごく繊細なものであるって感じますね。
引用元:〜特集:マネージャーが語る ミュージシャンの素顔 伊藤治久氏インタビュー バンドやろうぜ 1990年4月号 JICC出版局〜
自分も含めてバンドマンは飲むと破滅型が多かったような気がします、運良く私は今生きてますが、多分死んでもおかしくないことをしてると思います。
若いころの自分の頭の中を思い出しても、大槻ケンヂさんではないですが、なんだかドロドロとしたものが渦巻いていたようなかすかな記憶があります、私はいつの間にかなくなりました。
X JAPANではリーダーがヨシキであったため、hideはバンドのギタリストとしての立ち位置でしたが、ソロになって多彩さ、引き出しの多さが分かったと同時にX JAPAN時代では見えにくかった繊細さを私は感じました。
hideからギタリストへのアドバイス
初心者がすべきこと
俺、自分が結構リズムで苦労してるから絶対ドンカマとかを使ったうえでスケールとかを練習したほうがいいんじゃないかなと思うな
〜中略〜
ギターっていうのは弾けば弾くほどうまくなるんだなってやっぱりそういう時に感じる、だから練習は学校から帰ってギターを弾いて飯食ってギターを弾いてって言うのが基本姿勢だと思う。気合の入ったギターを弾くのに必要なのは
大事なのは「うた」でしょうギターのフレーズとかソロとかがうたになっていないと俺はダメだと思う。
〜中略〜
ミストーン云々じゃなくて、例えばチョーキングがいききらなくてもそれがかっこ良ければいいんだ、みたいな、自分が弾いてて一番かっこいいって思っているのがいい。いや、ここのチョーキングがいききらないところがいいんだって言いはればいいの(笑)
引用元:〜別冊宝島「EG」Vol1 1989年 118P JICC出版局〜
hideがギターを始めたきっかけというのが「デブだった」ということです。
そのコンプレックスを情熱に変化させ、やはりhideもコツコツ練習して自信をつけたことがわかります。
あわせて読みたい
酒好きのロック好きにはたまんない、AC/DCのテキーラ、マーシャルのクラフトビール、ポーグスのアイリッシュ ウイスキー、ヨシキやストーンズのワイン…しびれます。
hideのセンス形成的な部分の発言
ギターを始めた頃に聴いた音楽ってい言うのは絶対あとでバンドでプロになろうってころに影響するからね頭が柔らかい頃にいろんな音楽を聴いておくとほんとに後で役に立つよ
引用元:〜別冊宝島「EG」Vol1 1989年 118P JICC出版局〜
というhideが影響を受けた10枚のアルバムを紹介します。
hideが影響を受けた10枚のアルバム
※アルバムタイトルをクリックすると各販売ページでより口コミなど詳細が確認できます。
ブラック・アルバム ダムド
曲がいいよね、単純に曲が好き
リンクシステムオブロマンス ウルトラボックス
「カミソリのようなカッティングなんだよね、すげーシャープで」
リンクウェイキーウェイキー トイドールズ
「この手のバンドでうまいな~って思うギタリストはあまりいないけどトイドールズのギターはうまいなーって思う」
リンクセブンスドリームオブティーンエイジヘブン ラブ&ロケッツ
「いつしか寝る前に必ず聴くようになってしまった」
リンクトラッシュ アリス・クーパー
「全部曲が好き」
リンクマスク バウハウス
「単純にルックスがカッコイイからバウハウスを好きになった〜中略〜ピコピコピーコーみたいな装飾品みたいなギターが俺は好き」
リンク鋼鉄の処女 アイアン・メイデン
「こういう風に曲作りしていいんだ、こういう風に曲をつくっていいんだって教えてくれたアルバムギターもすげー影響を受けた」
リンク地獄の叫び キッス
「KISSのなかでこれが一番好き、KISSはファンクラブにもはいっていた」
リンクBOMB グラムサッカーズ
「曲は全然よくないけど、飽きずに最後まで聴いてしまう」
リンクXサーツ ストラングラーズ
「ガキの頃うめーとか思った時期があった」
リンク
「 」内hide本人の発言 引用元:〜別冊宝島「EG」Vol3 1990年 58P〜 JICC出版局〜
尊敬するギタリスト
タケ EX
tensow
アンディ・マッコイ
スティーブ・スティーブンス
ダニエル・アッシュ
引用元:〜別冊宝島「EG」Vol1 1989年 58P JICC出版局〜
特にアイアンメイデンの「ファントムジオペラ」は両方のギターコピーしたとのこと
その他にはジェネレーションXやリッチキッズの名前まであがっていました、布袋さんと交流があったようですが、XとBOOWYでは毛色が違うがhide自身の好みの音楽で布袋さんと通じるものがあったと思われます。
布袋さんの練習もそうですが、コツコツ練習をどれだけできるかが上達への道、
そして、コツコツ練習には情熱が必要ですから、より多くの音楽との出会いも重要ということですね。