このブログの管理人フカジは80年代後半にギターを弾き始め、90年代前半にバンド活動をスタート、90年半ば頃から酒に溺れ20年弱音楽活動や音楽自体から遠ざかっていた。
その後現在断酒550日を超え音楽への愛情が復活してきている。
フジゲン製造のGRECOのストラトSE-450
先日某リサイクルショップで「音でません」とのことで、GRECOのストラトタイプを5400円で購入した。
長く放置されたことが伺えるくすみっぷりだったが、そこまで状態は悪く無くネックプレートには刻印からフジゲン製造であることを確認。
錆びた弦のままアンプに繋いでみると確かに音が出ない。
いったんバラして各部を磨き、弦を張り替えアンプに繋いでみると、長年放置されたことからか不機嫌そうな、すこしキンキンした音が出はじめた。
それから一週間微調整などをしながら弾いていると、びっくりするぐらいに鳴りはじめたのである
この音や塗装のレリック具合から察するに前オーナーは愛情を持ってこのギターに接していたであろうが、何らかの原因で放置されてしまったようだ。
私フカジのように酒浸りになりギターを全く弾かなくなり売りに出されたのだろうか、、など勝手に妄想するが、放置されれば音が不機嫌になるのもわかる(笑)
このギターはGRECOのSE-450という機種、450が値段のようで定価は45000円ネックはメイプルボディはセン、シリアルから80年に製造されたエントリーモデルのようだ。
36年前のギターなのにしっかりいい音がでる、メイドインジャパンって本当にすごいのかも、とすっかりこのギターに満足していた矢先にビンテージギターの本が発売された。
日本のヴィンテージ・ギター(グラフィック社)
日本の時代背景を交えメイドインジャパンのギターを豊富な写真で紹介している。
写真やインタビューを読んでいると、日本人の「ものづくり」への情熱が伝わってくる1冊だ。
前述したGRECOのギターを弾いたあとに読むとさらにくるものがある。
画像:日本のヴィンテージ・ギター ,2016年1月25日, P80, グラフィック社.
画像:日本のヴィンテージ・ギター ,2016年1月25日, 目次, グラフィック社.
特に、フジゲンの創業者である横内祐一郎氏のインタビューは興味深かった。
画像:日本のヴィンテージ・ギター ,2016年1月25日, p.24〜25, グラフィック社.
ここで紹介されていた横内祐一郎氏の自伝本、「グレコの仲間たち」富士弦楽器物語を読んでみたいが、なかなか売っていないようでちょっと無理そう(笑)
80年代のFender Japan人気など、楽器を売る側が価値をあげようとしているのかもしれないが、やっぱり人気があるものにはそれなりに理由がある、と今回のGRECOのSE-450を弾いて思った。
このGRECOのムック本にも興味が湧く、しかしやっぱりジャパンビンテージは人気なんだ。
日本のヴィンテージ・ギター、もし書店で見つけたら手にとってみてください。
最後までお読みくださいましてありがとうございました。