メロンコリー そして終りのない悲しみのLPアナログレコード
Mellon Collie And The Infinite Sadness メロンコリーそして終りのない悲しみは1995年リリースの作品、スマッシング・パンプキンズの3rdアルバムでCD2枚組(UK盤レコード3枚組)120分のボリューム。
※2012年にVirgin Records Us盤がリリースされているようですが、今回は96年のUK盤の内容です。
こんにちはフカジです、いつもご訪問くださいましてありがとうございます。
1995年頃、ここ数年(2014〜?)のようにアナログレコードが再燃していた。
ちょうどレコードがCDに居場所を奪われ5年ぐらい経過したくらい。
20歳ごろ当時アルバイトしていたお店の店長が、若い頃かなりのロックマニアで手持ちのレコードプレイヤーとコレクションを
「もう聞く時間がないから」私にくれるという話になった。
その店長の好みは世代でプログレ、いっきに私はピンクフロイドとキングクリムゾンの主要作品が揃い、さらにそのあたりの名盤レア盤(クラフトワークなど)を合計50枚ほどもらった。
1996年ごろにはレコードで聴くことが日常になり、レコードでリリースされている作品はCDではなくレコードでの購入が増えていく。
そんな1996年ごろ、あるレコード市が開催され予算6000円ほどだったかで2枚(正確に言うと3枚組と2枚組)のレコードを新品で購入した。
一つはXTCのオレンジ&レモンズのLP、もう1枚がこの「メロンコリーそして終りのない悲しみ」だった。
そのレコード市は今考えると、ほかにもあの時購入しておけばというレコードが多数(ScreamadelicaやTeenage Fanclubなど)あった濃いものだったがお金がこの2枚でつきたのでしょうがなく、なやみに悩んで購入した2枚だ。
あれから20年、、、、その間いつの間にか酒浸りでバンドもやめてしまい音楽ほとんど聴かないまま時は過ぎ、ふとヤフオクで検索したらなんと!
このメロンコリーのLP
めちゃめちゃプレミアついてるじゃないですか。
最初に見た時は2万超え、 2万6千円とかで落札されてるの??
プレミアレコードに関してあまり詳しくはないですが、こんなレコードなかなかないんじゃないですか?
小説「ハイ・フィデリティ」のA&M盤のSex Pistols シングルなどを買い取るあのワンシーンのようなレコードと同じぐらい、、それは言い過ぎか、まぁとにかく貴重なものになってるようです。
メロンコリーそして終りのない悲しみ LPレコードとCDの違いや特徴
オリジナルLP、UK盤のメロンコリーそして終りのない悲しみとはどんなものか簡単に調べてみました。※サイトとフォーラムを参考にさせていただきました。
UK盤の特徴
・オリジナルレコード にはLTD.NO.#1から#20000のナンバリング
・最初1996年2月に限定5000枚、その後同年4月に15000枚
・さらに1998年にLTD.NOの記入BOX欄はあるが番号記入のないもので5000枚再プレス、
・5000枚の再プレスのスリーブは薄い素材
・CDに比べ「Tonite Reprise」と「Infinite Sadness」の2曲多く収録されている
・「Infinite Sadness」はSiamese Dream の頃の曲でButch Vigによる制作
・ドイツ盤でブートがあるらしいが、番号はなく音質が悪いとのこと参考サイト:
http://www.popsike.com/Smashing-Pumpkins-Mellon-Collie-Vinyl-3LP-NM-4809/220618370339.htmlhttp://forums.stevehoffman.tv/threads/smashing-pumpkins-mellon-collie-3lp.103133/page-2
Dawn
Tea Time
Dusk
Twilight
Midnight
Starlight
2012年にVirginよりUS盤がリリースされたようですが、ジャケットなど違います。
CD持ってなかったので、この曲順が普通かと思っていたら全く違うんですね。
LPはDawn、Tea Time、Dusk、Twilight、Midnight、Starlightと6つ区切りがありこの感覚でずっときいていたので、CDは別ものに聴こえると思います。
また、上記フォーラムでもこのUK盤オリジナルレコードは音質面での評価が高いようでその辺も人気の理由になっているのでしょう。
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ユーミンも大好きという「メロンコリーそして終りのない悲しみ」
私のスマッシング・パンプキンズとの出会いは1993年、前作2ndのサイアミーズ・ドリームをJellyfishの「こぼれたミルクに泣かないで」と迷いながら購入したことから始まる。
おおハードだなぁと思いながらいつの間にかハマり、まさに擦り切れるまで聴く状態になった。
いやもう「Today」とか「Mayonaise」なんて夜中ヘッドホンで1時間ほどその1曲だけリピートとか、、、若さゆえの鬱々な精神状態の頃だが、なんという麻薬性。
この頃のスマッシング・パンプキンズの轟音ギターとドラムはホント快感。
まぁそんなにはまり込んじゃう体質だからその後私はアルコールにズブズブになってしまう、、、
それだけ聴いていたこともあり、当時活動していた私自身のバンドのアレンジにもかなり参考に(パクり?w)させてもらっていた、静と激の対比、包み込み、時に切り込むように入るストラト+Fuzzの轟音、特徴的な4度の使い方などなど。
90年代後半メジャーアーティストの曲でもスマッシング・パンプキンズのようなアレンジをよく耳にした。
世の中的にはサイアミーズ・ドリームより今回記事タイトルの「メロンコリーそして終りのない悲しみ」のほうが評価が高いような気がする、なにせ当時雑誌かなにかでユーミンこと松任谷由実さんがベストアルバムの一つとして紹介していたような記憶がある。
と、薄くなった記憶で思い出してググったら、ユーミンのラジオ番組のログで好きだったという記述がありました。
TONIGHT, TONIGHT/SMASHING PUMPKINS
■アシスタントディレクター まりんちゃん(女性)の選曲
『メロンコリー そして終りのない悲しみ』 1995年から。番組スタッフの紅一点。丸っぽいイメージの妖精のような雰囲気で、お爪のお手入れには余念がない。いつもキラキラしています。
音楽好きで恐れ入っちゃうんですけれど、選曲は私も大好きなアルバムから選んでくれました。夏の夜空に染まりそうな切ないエピソード。退廃的なアートロックはこのシチュエーションに合うかと彼女は心配していましたが、夏独特のアンニュイな感じがちゃんと入っていると思います。
引用:松任谷由実のSWEET DISOCOVERY TOKYO FM 2010年7月18日オンエアーより http://www.tfm.co.jp/yuming/old/digest/100718digest.html
ユーミンはもちろん幅広く様々な音楽を聴いていると思われるが、そのなかでも『メロンコリー そして終りのない悲しみ』は発売後15年ほど経過した2010年のラジオで「私も大好きなアルバム」と言うほどのアルバムだ。
1995年ごろ、大量にもらったプログレレコードを肴に友人と自宅で飲んでいた。
友人のI君が「クリムゾンキングの宮殿」「原子心母」のLPジャケットを並べ「なんかレコードすげぇ」なんて話していた。
こうやってみるとレコードのジャケットって存在感がある、大切に扱わなきゃキズがつくってことも含めて、好きな音楽の所有欲が満たされる。
現在多くの音楽はYouTubeで無料で気にならないほどの音質で聴ける、私もレコードはたまにでほぼiPhoneで音楽を聴く。
音楽の価値は年々下降している気がするが、心を動かす音楽は確実にあって、その音楽を所有したいという欲求は今後どう満たされていくのだろう。
アーティストは途方もない才能と努力と時間とお金を費やし作品を作る、その作品も気にしなければ耳をそのまま通り過ぎていく。
このメロンコリーそして終りのない悲しみのレコードのジャケやブックレット、3枚組の重みを感じながらアルバムを通してきくと、「音楽ってこういうもんだったんだよな」ってつくづく思う。
「こういうもの」ってなんだよと、声が聞こえてきそうだが、、、
ここまで読んでくれた、音楽好きの、そして音楽が人生にとって重要な位置を占めているあなたならわかってくれるはず。
最後までお読みくださいましてありがとうございました。
※AmazonプライムのAmazonミュージックだとフルで聴けます(※2017年11月20日現在)、今回の記事、LPと真逆でおてがる過ぎ(笑)