ローソンのX JAPAN YOSHIKI伝説 キレ辛カレー、辛い。

画像：X JAPAN YOSHIKI伝説 キレ辛カレー 680円(税込)

ローソン X JAPAN YOSHIKI伝説 キレ辛カレー

YOSHIKI伝説の数々は元々ファンのあいだで語り継がれていたであろうが、1995年のHEY！HEY！HEY！のダウンタウンとのトークで全国のお茶の間に浸透することとなる。
その番組内のトークでも特に有名な「カレーが辛い事件」。あれから20数年、X JAPAN YOSHIKI伝説 キレ辛カレーという商品をローソンでみつけた。

レトルトカレーで680円！

2015年の紅白歌合戦で割れた腹筋にコルセットで20年前と変わらずハードなドラムを叩くYOSHIKIさんの姿に惚れ惚れしてしまった当ブログ管理人私フカジは、レトルトカレーに680円という値段設定に躊躇したが、、、数百円で迷っているから40過ぎても大物になれないんだと、自分に言い聞かせ購入（笑）

「カレーが辛い事件」は1991年8月23日、X JAPAN（当時はX）初めての東京ドーム公演の前日の出来事とのこと、私フカジはこのツアーではじめてX JAPANのライブを見た。

これまで数々のライブを見たが、一番音が大きく耳に突き刺さってきたのは、この1991年に見た、最強ラインナップのXだった気がする。
まだ私も若くあまり耳が大音量に慣れていなかったこともあるが翌日まで耳の違和感が続いた。

当ブログは断酒ブログなので、酒にまつわることとして、1990年4月号のバンドやろうぜ内のYOSHIKIさんのお酒のエピソードを一つ。

吉田大編集長者様のミュージシャン交遊録
「ばらしちゃうもんねーだ」

※引用元：バンドやろうぜ　1990年4月号　JICC出版局
※（吉）とはこの文章を書いたバンドやろうぜの吉田大編集長者様です。

第1回　ヨシキ（X）編

4年も前にさかのぼるが（注：1990年から4年前なので1986年ごろかと）、まずはXのヨシキと初めて飲んだ時のゲロ話から。
これは強烈だ。場所は新宿歌舞伎町のほんのちょっとオシャレな居酒屋ペンギンズバー。ポイズン（ポイズンアーツ）の打ち上げでの出来事である。同席していたのはアサイラムのガッちゃんなど総勢30名以上のモヒカン長髪金髪連中。
最初はおとなしく飲み会話も弾んでいたのだが、案の定しばらくすると大爆発状態に突入。ビール瓶はぽこぽこ叩き割るわ、店内のライトはサクサク取り外すわ、ほとんど全員がたち悪い酔っ払いと化していた。
まわりのお客様はヨシキの「あのねQ太郎はね〜」というわけのわからない歌攻撃にあい、徐々に帰り始める。挙句にはダ〜レもいなくなってしまった。
〜〜中略〜〜
店が貸し切り状態になるとますます手がつけられない。殴りあっている奴もいれば、叫びまくっている奴もいる。
そんななかでヨシキはひたすら一気飲みを繰り返している。そこに（吉）が近づいていくと、ヨシキはなにを思ったか「こうちゃんこれを一気でのんだら、土下座するよ」こう言ったのだ。
目も虚ろなヨシキが手にしていたのはホワイトウイスキーのびん、しかも丸々残っているびんだった。
完全にでき上がっていた（吉）はそれを少しもひるまずに受け取り飲み干した。
なんの理由もなくヨシキは土下座したが、さすがにこれはきた。
頭はクラクラだ、そこからの記憶は断片的にしか残っていない。
明け方新宿駅にみんなで向かったはずなのに、なぜか気が付くと（吉）は病院のベッドの上。腕には点滴が打たれている看護婦さんの話によると、何でもその点滴は3本目、胃に穴が開く寸前だったらしい。で、あとでその打ち上げに参加していた奴に聞くと、帰る途中ヨシキがゲロを吐いている（吉）の足をつかみ、ジャイアントスイングをかましていたという。「回れ！回れ！」とと叫びながら。
ヨシキはその後、ゴミ箱に頭を突っ込んだまま寝てしまったらしい。
2人ともなにもおぼえていないのだが…
ヨシキが次の日のリハをすっぽかしたのは言うまでもない。

注意：アルコールの一気飲みは死に至る可能性があります、
A-PASS 吉田大編集長者様のミュージシャン交遊録「ばらしちゃうもんねーだ」,バンドやろうぜ　1990年4月号, p.174, JICC出版局.
※原文のままですが、変換できない箇所などを変更しています

YOSHIKIさんの酔った時の「あのねQ太郎はね〜」は他でも本人の口からインタビューで読んだことがあるので、ファンの方ならご存知かと思うが

私はこの文をはじめて読んだ1990年ごろ、ちょうどXのコピーバンドでギターを担当しており、読んだあと「紅（くれない）」を演奏中、イントロの静かでドラマチックなギターアルペジオ部分で「あのねQ太郎はね〜」とオバケのQ太郎の歌が脳内に流れることがあり、とても厄介だった。

練習中だけならまだ良いがライブ本番中に「あのねQ太郎はね〜」が私の脳内をループ再生しはじめ、ギター1本でのイントロが乱れ、わけが分からなくなり最初からやり直したことがある。

淡々と一人で弦を爪弾く「紅」イントロ、観客の目線が自分のみ集中している、、、なぜだかこのイントロでだけ、酔ったYOSHIKIさんが私の脳内で「あのねQ太郎はね〜」と歌い出す

どうも人間は考えてはいけない時ほど、考えてはいけないことが頭に浮かんでくるようだ、、、

X JAPAN YOSHIKI伝説 キレ辛カレーを食べる

思い出話もさておき、X JAPAN YOSHIKI伝説 キレ辛カレーを食べます

燃え上がるようなパッケージとは裏腹に中身のレトルトパウチはシンプル。なにも書いていない
、、、とおもいきや

「KIREKARA」とさり気なく印字されている、フォントも含め渋い。
燃え上がっているパッケージに名前はキレ辛カレーだ、ある程度辛いのはわかっているが、念のため注意書きに目をとおす

「袋を温めたお湯は飲用しないでください」このお湯を飲む人いるのか、、、
エコだかリサイクルだかわからないが、体にあまりよくないと思う

そしてお湯を沸かしレトルトパウチを5分ほど温める

温めている間に、気になったのがこの辛味スパイス

ちょっとなめてみよう

、、、うう、刺さる。そうだ思い出した辛味とは鋭角的な刺激だった
最近カレーだのなんだの、子どもの味覚に合わせてるので、この刺激を忘れていた。

5分経過して温まったYOSHIKI伝説 キレ辛カレー
ハサミを入れた瞬間、チャツネかコリアンダーか複合的なスパイスの香りが部屋の空気を変化させる

私はカレーのことあまり詳しくありませんが、黒いカレーもあるんですね

色に躊躇してしまうが、こんな感じになります。わが家は玄米ご飯です

香りはかなりスパイシーなカレーだが、写真だけで見ると、カレーとわからないと思う

大きめの、、、肉かなこれは
さっそく一口

あれ、あまり辛さを感じない
さっき先に辛味スパイスなめたから、心の準備ができていたのかも

旨い！旨いね、これは、辛いだけでなく深い、コクが、、
なんて、味の表現はよくわかりませんが（笑）旨いです

調子に乗って、辛味スパイスを入れる

混ぜて、混ぜて、さらにもう一口

キた！、、これは、これはクる
辛い、辛さが鋭利な刃物のように刺さってくる、さらにこのカレーの鋭さには野太さがある
ああ、これはRATだ。
オペアンプLM308に2000倍ぐらいに増幅されて出力されるディストーションサウンドだ。
踏めば細かいことが気にならなくなってくるミシガン州のProcoだ。

など、ごちゃごちゃ一人で喋りながら食べました
しかし、全てカレールーを食べるのはムリです。この歳になると次の日のことが気になる
残りのルーは話のネタに嫁にとっておこう

キレ辛カレーでキレるのか？

突き刺さる向井さんのテレキャスターかゆらゆら帝国坂本さんのFUZZか、、
ああ、X JAPANだった。口の粘膜に刺さる刺激がだんだん喉の奥から胸へ引っかき傷を残しながら移動する、胸が痛い。
これは1991年に見た、翌日まで耳の違和感が取れなかった最強ラインナップのXのライブだ。
そしてその後2時間、ゆっくりとお腹の中で温かい何かに変化した黒いカレーが旋回していた。

最近は子どもとの食事でカレーは甘口、王子様とかも食べる時があり、家での食事に刺激物はほぼ使用しない。この刺激的な感覚は懐かしさを覚える。
15年前にタバコをやめ、断酒ももうすぐ700日を迎えようとする私フカジには刺激が必要だった。

でも、たまにはいいが、40歳を過ぎた胃にこの刺激がしょっちゅうは堪えるだろう、あの辛味スパイスはプラスしなければよかった。

自分で言うのも何だが、私フカジの性格は穏やかだが、いつまでもとれない胸の違和感にふつふつとした怒りが、、、
これは辛いけど旨いから食べてしまった自分への怒りなのか、なんなのか

その後、残しておいたカレーをご飯と一口食べた嫁は「癖になるかも」と言いつつも、ふた口めは食べなかった

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