CDとアナログレコードの違い
アナログレコードブームは定期的にやっててくる。
なぜか?
CDはレコードよりも音質がよく、ノイズがないとして売りだされた。
楽器を演奏する方ならわかると思うが、よい音とは必ずしも音質がよくノイズがない音ではない、グッとくるかこないかというのが重要だ。
CDとレコード、どちらがグッとくる音かといえばレコードのほうがグッとくるのではないだろうか。
※MP3などの圧縮録音はさらにグッとくる度が低い。
グッとくるというと漠然だが、私たちの世代にはAKIRAのサントラで馴染みのある芸能山城組を率いる大橋博士が数年前研究で解明したようだ。
ハイパーソニックエフェクトというらしい。
、、数年前といってもずいぶん経つようで、いまさらかもしれないが、私フカジはアルコールに溺れているまっ最中なので、やっと知ることができました。
かんたんに説明するとCDでは超高域の20kHz以上は人間の耳には聞こえないので規格を作る際に不要と判断され、カットされているがアナログレコードには録音されているとのこと。
これはアナログブームが再燃する度によく言われることだが、20kHz以上の超高域が録音されていないとどうなんの?ってことはあまり解明されていなかったように思う。
超高域はCDがカットされているだけで、もちろんライブなどでは環境や楽器、演奏者にもよるだろうがバシバシでていると思われる。
アナログレコードの超高域が心を開く
音楽はリズム、メロディ、ハーモニーの3要素が快感を引き起こしている。
CDはこの3要素はノイズなくクリアに再生される。
しかし大橋博士の研究ではCDには録音されていない20kHz以上の超高域が覚醒水準を上げ、感覚を機敏にする効果があるとの結果がでている。
あくまで私フカジの経験だが、アルコールで酔ってCDで音楽を聴くとシラフの時よりよく聴こえた。
これはアルコールが心を開き、感動しやすい精神状態になるからなのではと思われる。
あくまで考え方のひとつとしてだが、アナログレコードは感覚が鋭くなりアルコールなしに心が開かれリズム、メロディ、ハーモニーの3要素が受け入れられ音楽に入り込めるということになる。
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CDが売れないことと若者のアルコール離れの関係
1970年半ば生まれの私たちの世代はCDを沢山購入した。
ネットもYouTubeもない時代、あまり音楽を聴かない人はカラオケの練習用に購入。
深く聴く人はDJ文化やコーネリアスなどに影響され、レンタル屋にないCDをタワレコやHMVで大量購入し深い音楽知識はひとつのステイタスだった。
最近はCDが売れず若者はアルコール離れらしい。
本当に好きなアーティストは応援や所有欲から購入するだろうが、CDが売れすぎた90年代のような買い方はもうしないだろう。
わざわざ購入しなくてもネットで聴き放題なので、CDが売れなくなるのはどう考えても行く末はわかる。
90年代CDが売れた背景には、団塊ジュニア世代の人の多さと、アナログレコードからCDへの移行でカットされた超高域の代わりにアルコールで心を開きCDの音を受け入れていたのではないだろうか。
CDでも音楽がグッとくる時とは
CDの音でもグッとくるという声も聞こえてきそうなので続きを
このブログのネタにするために自分のギターの音をエフェクターをとっかえ引っかえ録音して聴き比べべたりしている。
所有しているBOSS MICRO BRというデジタルレコーダーでWAVで録音(CDと同音質)している。
実際にギター・アンプからでている音は非常に気持ち良いのだが、
録音された音となるとBOSS MICRO BR内臓のマイクで録音しているので、それなりの音でしか録音されず、録音された音をその場で聴いてもグッとこない。
ところが、その後しばらくたって、録音したWAV録音を聴いたら脳の同じ部分が反応して気持ち良いと感じてしまう。
これは体が覚えてしまうというアレだ。
ライブを見に行き感動して自分の体にスイッチがはいり、家に帰ってCDを聴くとCDでも感動してしまうというサイクルになる。
NUMBER GIRLがまさにそうで、CDではなんとなくいいな、だったのがライブをみて最高じゃないこのバンド!ってなった。
このような感じ方から、CDはライブの予習復習という役割だったようだ。
CDで聴いた時によくわからなかったが、レコードで聴くきっかけがあり、ハマったアーティストやバンドなどもいくつかある、今思いつくのはジミヘンやポール・ウェラーのJAMがそうだ。
現実的にライブを見ることができないアーティストということになる。
BOOWYやGUITARHYTHM1はもともとレコードで聴いたのが最初だしね。
レコードは音楽鑑賞だがCDはBGM的に耳をすり抜けてしまう。
何かと話題のハイレゾは超高域まで録音されなおかつコンパクト。ネックは価格だが非常に興味深い。
アナログが再燃しており、バンドブームの頃のレコードの一部がプレミア化している。やはり良い物は何度もリバイバルがくる。
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