ガーってやればいいんだよ

布袋寅泰のギタープレイ カッティングの練習方法、MIDNIGHT RUNNERSにスポットをあてて検証

BOOWY初期から鋭いカッティング



GUITARHYTHMぐらいから長いソロを弾くようになった布袋さんですが、BOOWYの頃はライブを盛り上げるためアレンジの「間奏」は長くなることはあっても、ギターソロはある程度組み立てた短いソロばかりでした。

理由は本人曰く「単純にギターソロが下手だったから」ということです。
現在は『FLY INTO YOUR DREAM』のとても長いギターソロでも全く飽きず涙腺を刺激されてしまいます。

パンクがでてきた時代背景などから、布袋さんの嗅覚で長いソロの時代が移り変わることを嗅ぎ分けた、というか布袋さんが時代を作ってしまった。

70年代後半日本でパンクがマイノリティだった頃、多くのギタリストは長いソロを必死になって練習していたが速弾きのオリンピックに参加するみたいで〜と布袋さんは別の道で勝負をかけます。

現在の布袋さんを見ると魅力的なソロを弾いているわけですから、元々長いギターソロが弾く才能がないわけではなく、ただ単に練習の時間配分の割合をギターソロ以外に重点をおいていたわけです。

若いころ布袋さんはギタリストとして抜きん出た存在となるために「カッティング」を選択します。

このようなことを書くと恐れ多いのですが、初期の頃のBOOWYのライブのテープを聴くとフレーズやギターソロでは微妙によれているところがあるのですが、コードカッティングになると「バシっ」とくるのです。

才能と言ってしまえばそれまでですが、布袋さんは20歳すぎぐらいのころにすでにマシンガンのようなカッティングが確立されています。

その他の要素ももちろんありますが、私はBOOWYの頃の布袋さんのギタープレイの醍醐味やカタルシスはカッティングにあると思っていますので、そのカッティングの練習方法見て行きたいと思います。

布袋寅泰のリズムトレーニング

うろ覚えですが、ずいぶん昔に笑っていいともに、ローリー寺西さんが出演して、太っていた過去の話をしていました。

・タモリさん:「どうやって痩せたの?」
・ローリー寺西さん:「夜8時以降は何も食べないこと」
・タモリさん:「そんなの誰でも知ってる」
・ローリー寺西さん「そういう誰でも知っていることをちゃんと実践するのが大切です

とても短い時間にこのやりとりが行われ、ローリーさんの切り返しに私は納得してしまいました。

ギターの練習もそうで、誰でも知ってることをコツコツやる人が上手くなっていくと思います。
最初に「F」の壁があって、これでギターがただのインテリアになるかそれなりに弾けるかの「ふるい」にかけられます。

次々と「F」の壁のような難関がやってきて、そこでできないと折れてしまいます。
そして自分のできることばかりやるようになり成長がとまります。

リズム・トレーニングなど基本練習を積み重ねていないと、弾けていると思っているのは自分だけで、他人に聞かせると残念ながら「下手なギタリスト」という印象与え、ギターを弾かない人にはそれがリズムの不安定からくるものとわからずに、ただ「下手な感じ」という印象のみ与えてしまいます。

なので、リズム・トレーニングをせずにいきなりBADFEELINGなんて練習し始めると聴かされる方は感想に困ることとなります。

布袋さんが毎日やっていたと思われる練習

オンボロのステレオでクラフトワークを大音量で流しそれに合わせてギターをかき鳴らし、踊った。なにせクラフトワークにはギターがいないし、ずっと同じテンポでビートがループされるからメトロノームがわりに持ってこいだし、新しいフレーズを考えるには最適だったのだ。
引用:布袋寅泰(2006)「秘密」p.100, ,幻冬舎

・キープテンポ※ピッキングを鍛える

⇒アクセントやオカズを入れず5〜6分メトロノームや好きな曲に合わせて一定のリズムで刻む
⇒ダウンオンリー、アップオンリー、アップダウン、ミュートとそれぞれ練習する。

・左手も合わせて鍛える

⇒アクセントをつけてリズムに表情をもたせていきます

小節内の様々場所にアクセント、大きい「ガ」小さい「ガ」、「チャ」と「ツ」にリズムを分類してリズム・パターンを記載しています。

布袋さんのカッティングの音をイメージしながら大きい「ガ」小さい「ガ」「チャ」「ツ」をイメージしてください。

そして、その音をイメージしつつ下の音の譜例でひたすらメトロノームにあわせて練習します。

テンポ80ぐらいのスローなビートで練習してだんだんスピードを上げていきます。

ちなみに布袋さんは著書「秘密」に書いていましたがクラフトワークをバックに練習していたようですので、機械的なビートをバックに練習すると良いかもしれません。

慣れてきたら、例えばGUITARHYTHM1をバックに練習してみましょう、布袋さんのノリも身につくかもしれません。

例えば

  • 8ビート ⇒Waiting For You
  • 16ビート ⇒Dancing with the moonlight

※分かりにくいですが、元に忠実に転記したつもりです、布袋さんの譜面に動物があったように想像力を働かせてみてください(笑)

「布袋サンの図解リズム講座」でリズム感覚の幅を広げよう!〜

・大きい「ガ」 ⇒●
・小さい「ガ」 ⇒○
・「チャ」 ⇒I
・「ツ」 ⇒x

■A(8ビート)

● ○ / ○ ○ / ● ○ / ○ ○
○ ○ / ● ○ / ○ ○ / ● ○
○ ○ / ● ○ / ○ ● / ○ ○
○ ○ / ● ● / ○ ○ / ● ○

■B(16ビート)

I I I I/xxxx/I I I I/xxxx
ⅠxxⅠ/xxⅠx/xxⅠx/xxxx
ⅠxⅠx/xⅠxx/Ⅰxxx/xxxx

■C(8ビート16ビートMIX)

○ ○ / Ⅰ Ⅰ x x /○ ○ /x x x x
○ x x/○ x x /x x ○ / ○ x x

手首をなめらかに、アクセントをつけるにもスムーズに。 ガシャガシャ引っかきまわしてるだけ・・・みたいな感じにならない様に。
引用:PLAYER 1984年〜「布袋サンの図解リズム講座」でリズム感覚の幅を広げよう!〜 

8ビートパターンをダウンオンリー、アップオンリー、アップダウン、ミュートの4つのストローク、16ビートパターン、MIXパターンをアップダウン、単音ミュートなどで練習します。

まじめにやれば3時間ぐらいのリズム・トレーニングになり毎日やればかなり上達します。

実際はなかなかできないですが、布袋さんのプレイを聴いているとコツコツこれを練習していたんだなと思います。

MIDNIGHT RUNNERSでのカタルシス

布袋さんのカッティングというとどうしてもBADFEELINGですが、MIDNIGHT RUNNERSを今回取り上げます。

MIDNIGHT RUNNERSは初めて聴いた時、正直パッとしない曲だという印象でした。フックとなるメロディも空間をねじ曲げるリフもなく、ライブの最後にテンションが高くなって氷室さんと布袋さんの掛け合いを全員で叫ぶための曲と思っていました。

ところが、ある日、このMIDNIGHT RUNNERSの醍醐味は布袋さんのカッティングにあると気が付きました。

6人編成〜1983年頃のMIDNIGHT RUNNERSの間奏は掛け合い前の部分にギターソロが入っていました84年頃になるとその間奏部分がカッティングのみにアレンジが変化します。

x x x/●  /x x x/●
x x x/ x x x /x x x/●

前述の記号を使えば基本パターンはこんな感じですね

ここがマシンガンのような怒涛のカッティングでたまんないかっこよさです。

ここだけをループさせておいて何時間でも聴いていたいぐらいあります。(そんな曲がオートモッドにもあったような)

“GIGS” BOXでやっと公式に陽の目をみたMIDNIGHT RUNNERSは6人時代からのナンバーで初期のころのアレンジを聴くと、縦にガッときてるビートで、まるでバンドのデキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ(Dexys Midnight Runners)のような曲です。

それが4人になり、アレンジが変化するにしたがってガツガツくるビートに変貌していきます。

特に1984年5月18日 藤沢BOWのライブで聴けるMIDNIGHT RUNNERSは最高にカッコイイです。

間奏のカッティングが、ライブによって微妙な違いがあり、これがリズムトレーニングの賜物そのものなのです。
その時その時で、自然に出るノリは、上記の練習をコツコツやっていないと絶対にできない。

「まずは一つ結果にしてみる」

まずは一つ結果にしてみる
布袋寅泰(2013)「幸せの女神は勇者に味方する」p.105 ,幻冬舎

布袋さんはカッティングで切り拓きつつ他の部分も開花させた
あれもこれもに手を出さずまず自分の得意なことや好きなこと、ひたすら何時間も没頭できることをピンポイントにしていく。

コツコツ練習を創意工夫で少しでも楽しくする。
⇒布袋さんはクラフトワークに合わせること

また、どんな自分になりたいかのイメージしてコツコツ練習を乗り越えいく。
太っていたローリー寺西さんが痩せた自分をイメージしたように(笑)


さて、そんな感じで鋭いリズム感覚を身につける為にも、鋭いレコードを聴かなくちゃネ。 次に挙げるのが今昔問わず、僕自身影響を受けたリズミックなレコードです。 機会があったらぜひ聴いてもらいたいな
引用:PLAYER 1984年〜「布袋サンの図解リズム講座」でリズム感覚の幅を広げよう!〜

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最後までお読みくださいましてありがとうございました。

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