エフェクター・機材

Roland CUBE LITEのCOSM技術、自宅で快感の音を出す

2016-02-13

BOSS エフェクター 奥田民生6432 1024

Roland CUBE LITE

Roland CUBE LITEを購入して半年以上経過した。
半年使い続けていると最初に感じた印象と現在の印象が大きく違うことに(COSM技術の凄さに)気づいたのであらためてレビューします。

・Roland CUBE LITE スペック

  • 発売:2013年
  • 出力:10W(ステレオ・スピーカー3W×2+サブウーファー4W)
  • スピーカー:3インチ×3
  • コントロール:POWERスイッチ、アンプ・タイプ・スイッチ、DRIVEつまみ、VOLUMEつまみ、BASSつまみ、TREBLEつまみ、CHORUS/REVERBつまみ
  • 備考:COSMによる迫力のギター・サウンド、i-CUBE LINKでiPhoneと連携、STEREO AUX INで外部音源とギター音をMIXできる
  • 定価:オープン価格※新品で1万5〜6000円、オークションで7千〜10000円ほど

Roland CUBE LITEを購入したての頃、家にあった20年以上前のBOSSのアンプMG10と比較した記事を書いた。

懐かしいアンプ、BOSS MG10と高い評価のRoland CUBE LITEを比較レビューしてみた! | ガーってやればいいんだよ

その時の私の感想を簡単に書くと、
「BOSS MG10はギターアンプの音がするが、Roland CUBE LITEはオーディオアンプからギターの音が出ているようだ。」
というものだった。

そして、その比較時の一番気持ち良いと感じたのは、BOSS MG10のボリュームをかなり上げた軽いクランチに近いクリーンにBOSS SD-1を接続した時だった。

BOSS エフェクター 奥田民生6434 1024

この比較は、昼間に家族のいない時間に検証した一般家庭では大音量での比較記事だ。

そもそもRoland CUBE LITEは大きな音がでないので、音の大きさでBOSS MG10に負けてしまう。半年前に上記の記事を書いた以降、その検証時に出した音量でMG10を鳴らしていない。
正確に言うと住宅事情から鳴らせないのだ(笑)

現在の私フカジの住宅事情からいくと、僅か10wでも、もう本来のアンプの性能を引き出す音を出すことはほぼ不可能である。

ヘッドホンもいい、でもやはり音を出したくなる時がよくある。
そんな時に、Roland CUBE LITEの小音量でのCOSMアンプの音。

Roland CUBE Lite Blackstar FLY3 IMG 2781

小音量で快感の音

元来オーバードライブはアンプをフルアップさせ、ムリをさせたスクリーミングの音だった。

ギターアンプはある程度大きな音を出さないと気持ち良い音がでない。だから弾いてる本人が気持ち良い音は、まわりの興味ない人かしたらうるさい。

「Roland CUBE LITEはオーディオアンプからギターの音が出ているようだ」と感じた私の感覚が無知で古い考えだったと今思う。

エフェクターの歴史をさかのぼると、BOSSのOD-1は手軽にアンプをフルアップさせたような、よい音を出したいという思いから開発されたエフェクターだ。

OD-1のコンセプト

「レコードから聴こえてくるような良いアンプを使った時のような音をエフェクターでだしたい」というコンセプトから生まれたオーバードライブサウンドは従来のファズやディストーションよりも歪み成分が少ない。
引用:エフェクターの誕生とその開発史 2006年 THE BOSS BOOK2 P53 シンコーミュージックエンターテイメン

このアンプ、Roland CUBE LITEのスピーカーからは、まるでレコード(CD)から聴こえてくるような気持ち良いギターサウンドが手軽に小音量で出力されている。

さすがBOSSだ、コンセプトが実現している。

ボリュームをフルアップしたBOSS MG10と比較するとRoland CUBE LITEの音は少し物足りなさを感じ、私は「まるでオーディオアンプ」と表現してしまったが、これはRoland(BOSS)にとっては褒め言葉だったのだ。

Roland CUBE Lite Blackstar FLY3 IMG 2783

Roland CUBE LITEの音

よっぽど奇抜な音楽を狙わない限りは、良い音と感じるギターサウンドはおおかた決まっている。

このRoland CUBE LITEにギターをつなげると、いらない成分が削られ、気持ち良いと感じる周波数が付加されるように感じる。

手軽にシールド直でも良いが、BOSSのエフェクターの乗りがよい、とくにJCクリーンのモデリング時。
DS-1だろうがDS-2やBD-2を繋いでも、エフェクターの個性を気持ち良い小音量で増幅してくれる。

Roland CUBE Lite Blackstar FLY3 IMG 2782

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Roland CUBE LITEは初心者向きなのか?

BOSS MG10とRoland CUBE LITEの比較記事で、Roland CUBE LITEの扱いやすさから、初心者からこのアンプを使用すると、ギターが上達しないのでは?と思った。

しかし、半年Roland CUBE LITEを使用して思うことは逆に上達するのではと思う。

エックスジャパンのHIDEさんも言っていたが、ギターは弾けば弾くほど上達する。
逆にいつまでたっても上達しないのは、弾いていないからだ。

X JAPAN(エックス)時代のhideに学ぶギター上達法
ガーってやればいいんだよ

初心者がすべきこと 俺、自分が結構リズムで苦労してるから絶対ドンカマとかを使ったうえでスケールとかを練習したほうがいいんじゃないかなと思うな 〜中略〜 ギターっていうのは弾けば弾くほどうまくなるんだなってやっぱりそういう時に感じる、だから練習は学校から帰ってギターを弾いて飯食ってギターを弾いてって言うのが基本姿勢だと思う。
引用:〜別冊宝島「EG」Vol1 1989年 118P JICC出版局〜

ギタリストを上達させるCOSM技術

私フカジは「音楽への情熱」に加え「自分の音がよい音である」ということが長時間練習する秘訣だと思う。

自分が出している音が気持ち良いと脳のなかに何かがでて、何時間でもギターを弾いていられて結果上達する。

20年ほど前、よくまわりから聞いた言葉に「スタジオに行かないと気分がのらない」がある。これは自宅で近所を気にしてペランペランとエレキギターの生音とかで練習してたからではないか?
自分が弾いてる音が気持ちよくないから練習が機械的になり面白くない。
バンド活動を盛んにしてた頃、一回スタジオに入ると4〜5時間とか平気で続けられた。若さもあるが自分たちが出している音がスタジオでは大音量で気持よいので全く苦ではなかった。

たとえば、いまLOOPERでコードを循環させ、Roland CUBE LITEで出力してスケール練習とかしても楽しくてあっという間に時間が過ぎてしまう。
昔あまり好きではなかったハーモニクスマイナーとかで快感がきたりする(笑)

1995年に登場したBOSSのCOSM技術

私フカジは1996〜7年頃から本格的にアルコールに溺れるようになりバンド活動から遠ざかっていった。

ちょうどCOSM技術の登場と私の酒浸りのスタートが重なる。
いま断酒が500日を超え、20年なくしていたギターや音楽への情熱が再燃しているが、COSM技術のことは全く知らなかったしLINE6も試したことがなかった。(XTCが久しぶりのアルバムAppleVenusをPODでレコーディングした、とは何かで読んだ)

「COSM」とは1995年のRoland GP100に初搭載された「Composite Object Sound Modeling」という技術の略

ある部分をモデリングするのに適した方法はそれぞれあって、それを使い分けていくことなんです。
ギターアンプは様々な部品から構成されていますがBOSSではそれぞれの部品レベルまで落としこんで精密なモデリングを行います。
その際に各部品に対しての同一のモデリング手法では上手くいかないので部品毎にあった最適なモデリング手法を用いています。
例えば真空管の歪み特性をモデリングするのとスピーカーの特性をモデリングするのでは違った手法でモデリングを行っているわけです。

参照:ボス株式会社 高橋政雄氏 2006年 THE BOSS BOOK2 P57 シンコーミュージックエンターテイメント

Roland GP100は、キング・クリムゾンのロバート・フィリップやオフスプリングのデクスター・ホーランドなどのギタリストが使用するオークションでも根強い人気の機種だ。

Roland CUBE LITE

Roland CUBE LITE 評価IMG 3598

Roland CUBE LITEはリビングに馴染み、休みの日にちょっと子供にギターを弾いて聴かせるにはちょうどよいアンプ、パッケージの箱に印刷されている画像そのまま

40代のバンドブーム世代ギタリストがターゲットにされていると思っていたが、ギターを弾く楽しさを感じさせるアンプなので、初心者にも最適なアンプであると思う。

このアンプなら、まわりからうるさい!って言われずに気持ち良い音で長時間自宅で練習できる。

最後までお読みくださいましてありがとうございます。



 

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